第7話 ページ8
＿＿＿＿
私が少し落ち着いたところで、お医者様と入れ替わるように新しいお客様がおこしになられました。
彼の名前は九井一くん。
本当ならば彼は想い人である赤音さんを亡くしてしまう彼。
それを回避出来た感動だけでご飯がモリモリ食べれてしまいそうです。
｢赤音さんを助けてくれてありがとう｣
そう感謝を伝えられる彼は本当に赤音さんを愛しているのだと、私はさらに感動させていただきました。
｢いえ、大したことじゃないですよ｣
しかし、彼の表情はまだ完全に晴れたようには見えませんでした。
｢……赤音さんに、なにかあったのですか？｣
彼は、目を見開いたあと声が詰まるように顔を歪ませ、俯きながらこう言いました。
｢……赤音さん、まだ意識とりもどしてねえんだ。｣
ぽた、ぽた、と彼の足元には水溜り。
｢いわゆる植物人間状態で、ちゃんと治すにはまとまった金が必要だって……ッ！｣
＿＿＿＿2000万も。
あぁ、ココくん。泣かないで。
私は知ってるんです。
君がこれから危ない場所で大金を手に入れること。
2000万だったら間に合うのだということ。
｢はじめくん。
…お金を作ると、決めたんですよね。｣
彼の目がまた見開かれた。
｢手伝えないのが何よりももどかしいですけど、キミなら確実に赤音さんを助けることができる。
私が保証します。だから泣かないで。｣
こんな言葉で彼が安心できるなんて思ってない。
けど少しでも、彼の優しすぎるその思いを安らげることができるなら。
そう微笑むと、彼は安心したかのように更に涙を流しました。
｢ッ、ぅ、ぁああ……！！あかね、さん゛……ッッ！！｣
私はまた、頭を撫でることしかできませんでした。
少したった後、はじめくんと青宗くんはおうちに帰っていきました。
…これで良かったのかは分かりませんが、赤音さんの命が助かったのは事実。一安心、一安心。
｢Aッッ!!!｣
｢俺ンとこ来ねぇと思ったら何してやがんだ!!馬鹿A!!!｣
｢A!!!心配したんだかんなこのッアホーッ!!!｣
｢うわぁぁああん!!!A〜ッッ!!!｣
ドスッ、ドンッ、ポコンッ、ポスッ。
ドアが勢いよく開いたと思えば、そこに居たのは上から、真一郎くん、万次郎くん、圭介くん、エマちゃん。
｢さて、今まで何してたのか説明してもらおうか…？｣
…前言撤回、今から私は佐野一家＋圭介くんにお説教されるみたいです……。
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ぴの(プロフ) - 青いGさん» コメントありがとうございます！！めちゃくちゃ嬉しいです…！！続編迷ってたんですけど書こうと思います！！本当にありがとうございます！！！ (2021年12月11日 23時) (
レス) id: 49dec086fe (このIDを非表示/違反報告)
青いG(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛すぎてもう…やばいです…(語彙力)私の大好きな話の構成で、スマホぶん投げました。マジでこの作品大好きです！応援してます！更新頑張って下さい！！ (2021年12月11日 20時) (レス) @page50 id: 43df3075c0 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 愛実さん» コメントありがとうございます、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません(><) 敬語なのも一人称が俺なのも私のこだわりなのでふれてくださって嬉しいです〜！！今のところマイキーオチですが、色んな絡みさせたいですかね^^ありがとうございます！！ (2021年11月22日 21時) (レス) @page33 id: 776b5c71fe (このIDを非表示/違反報告)
愛実 - 初コメ失礼します！夢主ちゃんまさかの『俺』、尊い゛…。そして敬語なのも好きです…🥰文才&語彙力がありすぎて感動してしまいました…！これからも応援させて頂きます！！あと、この作品はマイキーオチですか？更新頑張って下さいっ！ (2021年11月16日 21時) (レス) @page29 id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 不思議の国の有栖さんさん» コメントありがとうございます！！何それ可愛い(；；)♡ぜひぜひやらせてください！！ (2021年11月7日 16時) (レス) id: 776b5c71fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2021年10月31日 21時
