第38話 ページ43
＿＿＿＿
｢こんばんは隆くん｣
｢おー、用意できてるかぁ？｣
｢はい！いつもありがとうございます本当に……｣
｢ハハ、気にすんなって｣
皆様こんばんは、Aです。
今日は私の愛車、
大抵私のバイクが使えない時は、隆くんか万次郎くん、そしてナホヤくんがお迎えに来てくれます。
｢そうだ隆くん、その前にこれ｣
｢これ……って、カップケーキ？｣
｢そうだよ。……8.3抗争の時、約束破っちゃいましたよね、そのお詫びです！ルナちゃんマナちゃんと一緒に食べてね｣
そう言うと、彼はひとつ、ふたつと間を空けてから
｢おう、ありがとな｣
といつも通り笑うのでした。
｢じゃあ、失礼します｣
｢オウ、しっかり掴まっとけよ｣
いつもと同じ道路、いつもと同じコール音。
｢なぁ、A｣
……でも、彼は少し違っていたみたいで。
｢＿＿＿＿俺、Aのこと好きなんだ。
馬鹿な所も、お人好しな所も、……俺の気持ちに少しも気づかないところも。全部、ずっと好きだった。｣
バイクに乗ると、色々な事を考えてしまう。
自分に向かってくる風が、全てを吹き飛ばしてくれる気がするから。
でも、私の頬の熱を、風は吹き飛ばしてなんてくれなかった。
前世では、頼れる皆のお兄ちゃん。
今世では、素直で可愛い年下の男の子。
そんな彼が私に好意を持っているだなんて知らなかった。
｢……A、そんな顔すんなよ。
返事が欲しいから聞いたわけじゃない。
でもオマエ、オレのこと弟としか思ってないだろ？｣
チラッとこちらの反応を伺った隆くんがそう言う。
……清々しいほどにバレバレだったみたいです。
｢ふはっ、図星？
まぁとにかく。返事はいくらでも待つから。
オレのこと、ちょっとでもいいから意識しろってこと。｣
｢ぇ、あ、は、い……？｣
｢顔真っ赤。｣
そう言って私の頬をスルっと撫でる隆くん。
少し前までは私の方が一枚上手だったはずなのに、今日の隆くんはなんだか大人っぽくて、余裕があって、ずるい。
｢ほら、着いたぞ｣
｢はい……｣
｢……A、絶対なんかあった｣
｢は？｣
私達が神社に着いた時、万次郎くんがムムっと眉間にシワを寄せていたことは、近くにいたドラケンくんしか知らない。
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ぴの(プロフ) - 青いGさん» コメントありがとうございます！！めちゃくちゃ嬉しいです…！！続編迷ってたんですけど書こうと思います！！本当にありがとうございます！！！ (2021年12月11日 23時) (
レス) id: 49dec086fe (このIDを非表示/違反報告)
青いG(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛すぎてもう…やばいです…(語彙力)私の大好きな話の構成で、スマホぶん投げました。マジでこの作品大好きです！応援してます！更新頑張って下さい！！ (2021年12月11日 20時) (レス) @page50 id: 43df3075c0 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 愛実さん» コメントありがとうございます、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません(><) 敬語なのも一人称が俺なのも私のこだわりなのでふれてくださって嬉しいです〜！！今のところマイキーオチですが、色んな絡みさせたいですかね^^ありがとうございます！！ (2021年11月22日 21時) (レス) @page33 id: 776b5c71fe (このIDを非表示/違反報告)
愛実 - 初コメ失礼します！夢主ちゃんまさかの『俺』、尊い゛…。そして敬語なのも好きです…🥰文才&語彙力がありすぎて感動してしまいました…！これからも応援させて頂きます！！あと、この作品はマイキーオチですか？更新頑張って下さいっ！ (2021年11月16日 21時) (レス) @page29 id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 不思議の国の有栖さんさん» コメントありがとうございます！！何それ可愛い(；；)♡ぜひぜひやらせてください！！ (2021年11月7日 16時) (レス) id: 776b5c71fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2021年10月31日 21時
