第17話 ページ18
＿＿＿＿
私の頭と金属が殴り合う音がした。
その瞬間頭から流れるのは、冷えきった汗と生あたたかい血液。
頭の方がイヤに冷たくて、｢あー、私、死ぬのかな｣なんて他人事みたいに思ってしまいました。
｢…何してんだよ！一虎！！｣
｢……A？｣
そういう一虎くんの顔は、何故か笑っていた。
｢A、どうしたんだよ、？
いつもみたいによォ、一虎くん、って呼べよ、なァ！！？｣
｢……かず、とらくん、｣
｢……ハハ、A、死んじまうの？
オレがAを殺すわけねェよな、？
マイキーの為にやったのに、なんで……｣
分かってるよ、大丈夫だよ、って
今すぐ抱きしめてあげたくて
でも、体はもう動けないと叫んでいて。
｢そうだ……全部マイキーのせいだ……｣
なんでこうなっちゃうんだろう、って
｢＿＿＿＿マイキーを、殺さなきゃ｣
パァン、と音が鳴った
｢……は？｣
｢何勝手に突っ走ってんだ、ガキ｣
そう言って一虎くんの頬を高らかに鳴らしたのは、真一郎くんだった
｢オレ、いま、叩かれた？｣
｢腐った考え叩き直してやろうと思ってな、物理的に。
オマエはAにまず謝るべきなんじゃねぇの？｣
＿＿一虎くんは、マイキーくんと真一郎くんに謝るべきだったよなぁ
｢そんで、自分のやった事をちゃんと受け止めろ。｣
＿＿自分で受け止められなかったからあぁなっちゃったんだろうな、どうすればいいんだろ
｢Aはまだ生きてる。でも危険な状態に晒してんだから、ちゃんと反省しねぇと｣
＿＿もし私が真一郎くんの代わりに殴られたとして、これからのためにちゃんと反省させるべきだよね
救済ノートを書いている時に考えた私が言いたかったことを、真一郎くんが全て言ってくれた。
一虎くんの方を見ると、懺悔の涙が目に浮かんでいた。
もう大丈夫だ、って気持ちが、ストンと心の中へ落ちてくる
｢……かずとらくん、おいで｣
そう言って一虎くんに手を伸ばすと、彼はゆっくり近づいてきて、ぎゅ、と私の身体を優しく抱きしめた。
｢…ちゃんと知ってるよ。
君が人一倍優しくて、繊細なところ
全部万次郎くんの為だってこと。
私、丈夫だし、全然痛くないからね。元気！｣
私がそう言って笑うと
｢……なわけねぇじゃん｣
って、彼はもっと泣いてしまった
｢…ゴメンなァ、A｣
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ぴの(プロフ) - 青いGさん» コメントありがとうございます！！めちゃくちゃ嬉しいです…！！続編迷ってたんですけど書こうと思います！！本当にありがとうございます！！！ (2021年12月11日 23時) (
レス) id: 49dec086fe (このIDを非表示/違反報告)
青いG(プロフ) - 夢主ちゃんが可愛すぎてもう…やばいです…(語彙力)私の大好きな話の構成で、スマホぶん投げました。マジでこの作品大好きです！応援してます！更新頑張って下さい！！ (2021年12月11日 20時) (レス) @page50 id: 43df3075c0 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 愛実さん» コメントありがとうございます、お返事が遅くなってしまい申し訳ありません(><) 敬語なのも一人称が俺なのも私のこだわりなのでふれてくださって嬉しいです〜！！今のところマイキーオチですが、色んな絡みさせたいですかね^^ありがとうございます！！ (2021年11月22日 21時) (レス) @page33 id: 776b5c71fe (このIDを非表示/違反報告)
愛実 - 初コメ失礼します！夢主ちゃんまさかの『俺』、尊い゛…。そして敬語なのも好きです…🥰文才&語彙力がありすぎて感動してしまいました…！これからも応援させて頂きます！！あと、この作品はマイキーオチですか？更新頑張って下さいっ！ (2021年11月16日 21時) (レス) @page29 id: e769ed5532 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 不思議の国の有栖さんさん» コメントありがとうございます！！何それ可愛い(；；)♡ぜひぜひやらせてください！！ (2021年11月7日 16時) (レス) id: 776b5c71fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2021年10月31日 21時
