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『え？次なんじゃ...』
「俺がこのまま乗ったら佐伯さん濡れんじゃん」
『いやいや、近いから大丈夫だよ！』
「だめ。風邪引く」
『でも...』と粘ると「俺もう降りちゃったし、行こ」って。
京本くんどこまで優しいの、
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結局家まで送ってもらうことになって
「こっち？」「次どっち？」って言いながら歩いてると
「佐伯さん、兄妹とかいるの？」って。
『いないよ、京本くんは？』
「俺も。一人っ子って暇だよな」
『そうそう、毎日家静かでさぁ、』
「ご両親とは話す？」
『...あんまりかな。それにもう離婚してるからお母さんしかいなくて、』
「えっ、ごめん、」
『ううん、全然気にしないで！お母さん海外で働いてるからなかなか時間合わなくて』
「.....そっか、」
じゃあさ、今度うち来なよ、って京本くん
え、ってびっくりして隣の京本くんを見上げれば
「俺の母親が作るご飯、美味しいから食べに来て」ってニコニコしてるの。
あぁ、ちょっと暗い話になっちゃったから話題変えてくれたんだって気づけば
やっぱり京本くんは優しいなぁって頬が緩む
『いいの？』って聞けば
「うん、母さん喜ぶし」って笑ってくれて。
それからジェシーくんたちの面白い話を聞いてたら、あっという間に家に着いて
『あ、私の家ここなの。送ってくれてありがとう』
「...全然近くないじゃん」
『あっそれは、』
なんて言おう、って考えてたら
フッと笑って
「降りといてよかったわ」って
その顔にまた胸が高鳴った気がして『本当にありがとう、またね』って家に入った
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ご飯を食べてお風呂に入って、ベッドに寝転ぶ
お母さん、元気かなぁ
今まで面倒見てくれてた叔母さんは、何もしないしすぐ怒鳴られるから
高校入ったら一人暮らししようって決めてて
今は一人暮らしできてるけど、まだ言えてない
ただでさえお母さんは忙しいのに、友達がいないとか一人暮らししてるとか言って心配かけさせたくなくて。
いつか本当のこと言えたらいいな、って思いながら眠りについた
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ぴの(プロフ) - みんとさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです...！ (2020年8月31日 0時) (
レス) id: e3044d13a4 (このIDを非表示/違反報告)
みんと - すごくおもしろいです！これからが気になる… (2020年8月30日 17時) (レス) id: 117f5f4d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2020年8月27日 8時
