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『大我く、』
「好き。」
...え、
私の聞き間違いなのかと思って
『いまなんて.....』と聞き返すと
さっきの真っ赤な顔じゃなくて、真剣な目をした大我くん。
そしてもう一度、
「Aのことが好き」って
確かに、そう言ったの。
『...うそ、そんなっ、』
「信じられない？」
『うん、』
正直に頷けば、ふふって笑って
「俺、好きな子にしか優しくしないし。」って大我くん
あの優しさは、私だけに向けられたもので
私のことが好きだから...
そんな嬉しいこと、私にあっていいんでしょうか、
「えっ、」
気づけば頬に涙が伝っていて、拭っても拭っても止まってくれない
「まって、ごめん、」
『ちがっ、そうじゃなくて、っ、』
急に泣き出した私に勘違いして慌てる大我くんに
嬉しいの、って呟けば
さっきよりも、きつく、苦しいくらいに抱きしめられた。
『大我くんっ、すき、』
「やっと聞けた、」
友達なんていなかった私に、手を差し伸べてくれたのも
縁がないと思ってた恋愛も
“好き”を教えてくれたのも
全部全部、大我くんで。
ずっとこの手を離したくない、って思うのはわがままだろうか、
なんて不安が顔に出たのか
私の顔を見るなり
ふぅー、って息を吐いて
「俺と、付き合ってください。」
そういう大我くんの耳は真っ赤に染ってて
『はいっ、』
そう言った私の頬も、きっと真っ赤に染ってた。
fin.
終わり
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ぴの(プロフ) - みんとさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです...！ (2020年8月31日 0時) (
レス) id: e3044d13a4 (このIDを非表示/違反報告)
みんと - すごくおもしろいです！これからが気になる… (2020年8月30日 17時) (レス) id: 117f5f4d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2020年8月27日 8時
