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次の日、いつも通り来たのはいいけど
いつ？どのタイミングで返せばいいの？
そればっかり考えちゃって授業に集中できない
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とうとう昼休みになって、お弁当をもって空き教室に向かう
一応、ゆっくりドアを開ければそこには誰もいない
よかった...
でも、と左手に持つ折りたたみ傘に目を向け、今日何度目かのため息をつく
早めに返さないと借りパクしてるみたいだよね
もし教室に取りになんて来られたら...
ぶんぶんと首を振って
早く返さなきゃ、って屋上に向かう
ドアの前に立つと、楽しそうな話し声が。
どうしよう、開ける勇気が...
ガンッ
「へ！？」『いっ、』
突然開けられたドアに思い切り頭がぶつかって、思わずしゃがみこんでしまう
痛い...いや、ものすごく痛い...
ぶつけた衝撃でどんどん涙が溜まる
「ちょ、樹なにしてんの！」
「いや、いるの知らなくて！」
「あーーー樹が女の子怪我させた！」
「わざとじゃねぇって！」
前にいるピンク頭の人が悪いみたいになってるけど
そもそも私が早くドアを開けないからこんなことになったのだ
『あの、ごめんなさいっ』
そう言って顔をあげれば
目の前には金髪さん
あれ？って思ったら
「大丈夫！？どこぶつけたの、」って少し焦ってて
そしたらピンク頭の人と、向こうにいる人から「きょも？」「え、なんで！」と驚く声が。
こっちが聞きたいよ、なんて思いながら
『大丈夫です、あの...傘返しに来ました』と紺色の傘を渡すと、なぜか腕を引っ張って彼らがいる場所に座らされた。
え？え？と困惑していると
「こーち、冷やすもんある？」
「あ、あぁ保冷剤あるよ」
「ん、取って」
手際よくハンカチに包んだ保冷剤を持って「ちょっと前髪上げるね」と言っておでこに当てられる
『あの、』
「樹、ちゃんと謝った？」
「あ、おでこ痛かったでしょ、ごめんな」
眉毛を八の字にして謝るピンク頭の人
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ぴの(プロフ) - みんとさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです...！ (2020年8月31日 0時) (
レス) id: e3044d13a4 (このIDを非表示/違反報告)
みんと - すごくおもしろいです！これからが気になる… (2020年8月30日 17時) (レス) id: 117f5f4d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2020年8月27日 8時
