26 ページ26
.
目を覚ましたら
いつの間にか布団の中にちゃんと入ってて
...さっきの、夢じゃないよねって周りを見渡してみると
ベッドに寄りかかって寝てる京本くん
ブランケットかけたほうがいいかな、って
ベッドから降りてそっとかけたら
パチッて目が開いた
「...ごめん！寝ちゃってた、体調どう...？」
『おはよう、笑 だいぶ良くなったよ！』
「そっか、よかった」
あ、それと食欲あったらでいいんだけどって袋からゼリーとヨーグルトがいっぱい出てきて
『わ、こんなに...』
「ほんとはお粥とか作るべきなんだろうけど、俺料理全く出来なくて」
ごめん、って謝る京本くんはなんだか子犬みたい
『ううん、家来てくれただけで嬉しかった。ありがとう、』
「...ほんと？うわ、来てよかった」
それからベッドに戻された私と、横で冷えピタを貼り変えてくれてる京本くん
そういえば聞きたいこと沢山ある、
『京本くん、学校は？』
「んー？抜けてきた」
『ですよね、...私が休みなのは、』
「あ、なんか教科書届けに来てくれた女の子が教えてくれた」
あ、届けてくれたの玲奈ちゃんかな
明日お礼言おう、
「俺も聞いてい？」
『うん、』
「...屋上、来なくなったのはなんで？」
『え、と...』
「俺らなんかしちゃったのかな、って」
『ううん、そうじゃなくてっ...京本くんが、』
「...俺？」
『彼女...いるから行かない方がいいかなって、』
そう言うと、「えっ、なにそれ...どこ情報？」って困惑してて
彼女さんから聞いたってことを伝えると
「はぁ...俺彼女いない、」って京本くん
『...え？』
「それ、嘘だから信じなくていい」
京本くんは、佐藤さんと付き合ってないの？
なんだ、よかった...って一瞬ほっとしたけど
でもきっと佐藤さんは京本くんのこと好き、だよね...
応援した方がいいのかな
でもなんか嫌だな、って思っちゃったり
それでも私は
こんな感情知らないから、って結局また目を背けるの
.
「佐伯さん、俺そろそろ行くね」
『あ、今日は本当にありがとう、』
荷物を持って玄関に向かう京本くんの後を着いていくと
ゆっくり休んで、って私の頭を撫でて帰っていった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴの(プロフ) - みんとさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです...！ (2020年8月31日 0時) (
レス) id: e3044d13a4 (このIDを非表示/違反報告)
みんと - すごくおもしろいです！これからが気になる… (2020年8月30日 17時) (レス) id: 117f5f4d5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴの | 作成日時：2020年8月27日 8時
