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京本side
やっぱり直接聞かなきゃわかんねーよな、ってことで
授業の合間の休み時間に2組に行ってみたり、
朝の電車合わせてみたり。
でもLINE送っても電話しても応答なし
いつの間にかもう12月に入ってて
あーこれ完全に俺たち避けられてんな、って確信した
俺たちも諦め悪いから
いないのは分かってるけどもしかしたら、って休み時間の度に隣のクラスを見に行く。
3限目、授業終わるのが少し遅くなって
教室を出ると既に移動教室に向かってる2組の人たち
ま、一応って覗いてみると
ロッカーで必死に探し物してる女の子がいて
「なぁ、樹」
樹「ん、いけって」
背中を押されて、「佐伯さん？」って声をかけてみれば
少し泣きそうな顔した佐伯さんがこっちを振り返る
「どうしたの、」って言っても『なんでもないよ』って
そんな顔して、なんでもないなんて嘘なんだよ
絶対、なにか困ってるはずなんだ、
探し物ってことは、教科書...？
いや、1人だけ残って探し物ってきっとそうだ、って
教室に走った。
教科書を持って戻ると
今度は困ったような顔をしてる佐伯さん
そんな顔しないでよ、って思っても結局口にできないまま教科書を渡すと
『でもっ、』
「ほら遅れるよ。早く行きな」
なにも変わってない
遠慮するところも、困った顔をするのも、
『...ありがとう、』って笑うのも、
変わってないのに、やっぱりどこか悲しそうで。
.
昼休み、いつものように屋上で昼飯食って
そろそろ教室戻るか、って階段を降りてたら
優「え、Aちゃん...？」
樹「は、どういうこと」
...佐伯さん？って思いながら樹たちの視線の先を追うと
まるで全身水を被ったみたいに濡れてる佐伯さん
「...は？」
声は聞こえてるはずなのに
まるで俺たちを見てないかのように通り過ぎようとするから
「まって、」って腕を掴んだ
.
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ぴの(プロフ) - みんとさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです...！ (2020年8月31日 0時) (
レス) id: e3044d13a4 (このIDを非表示/違反報告)
みんと - すごくおもしろいです！これからが気になる… (2020年8月30日 17時) (レス) id: 117f5f4d5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴの | 作成日時：2020年8月27日 8時
