13 ページ13
.
その声にゆっくり振り向くと
久しぶりに見た京本くんと、樹くん
「どうしたの、」って心配そうな顔して言う京本くんに
一瞬、甘えそうになるけど
『なんでもないよ』って返すと
少し考える素振りをして、「まってて」ってどこかに走ってっちゃった。
え？待つ？...なんで？って思ってたら
「元気してた？」って樹くん
『うん、』
「そっか、よかった。」
『...うん』
「ジェシーたち、寂しそうにしてたからまた構ってあげて。ついでに俺も笑」
私もみんなと話したいよって言いたいけどだめだから
...なんて返せばいいのかな、って必死に言葉を探してたら
ちょうど京本くんが戻ってきて
わたしが探してた教科書を渡してきた。
『でもっ、』
「ほら遅れるよ。早く行きな」
『...ありがとう、』
今日だけ許してください、ってお願いしながら
急いで移動教室先に向かう
.
でも現実はそう上手くいかなくて
お昼休み、「ちょっと来な」って腕を引っ張られてトイレの床に投げられる
『...あの、佐藤さんっ、』
「あのさぁ、私言わなかったっけ？関わるなって」
「しばらく大人しくしてたと思ったら、松村くんと話してるから教科書隠してやったらさ」
「大我くんに借りてたでしょ？」
「あーあ、残念」
この間と違って、すごく怒ってる雰囲気の佐藤さんたちは本当に怖くて
『ごめんなさい、』って必死に謝ると
一気に体が冷える感覚が
...あ、水かけられたんだって思ったら
「その使えない頭冷やせ」ってバケツを投げられて
蹴られそうになったとき
「あんたたちなにやってんの」って声が聞こえて
誰だろう、って顔を上げると
話したことはないけど同じクラスの
山本さん。
「は？あんたには関係ないでしょ」っていう佐藤さんに
私だったら怖くて何も言い返せないけど
山本さんは
「関係あるよ、クラスメイトだし。やってることクズすぎ、大好きな大我くんたちに知られたらどう思われるだろうね？」って
そしたら舌打ちして出てった佐藤さんと、慌てて追いかける3人
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴの(プロフ) - みんとさん» ありがとうございます！とっても嬉しいです...！ (2020年8月31日 0時) (
レス) id: e3044d13a4 (このIDを非表示/違反報告)
みんと - すごくおもしろいです！これからが気になる… (2020年8月30日 17時) (レス) id: 117f5f4d5e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴの | 作成日時：2020年8月27日 8時
