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Aの入院が決まった。
僕は毎日のように病室に通っている。
今日も僕はAに会いに行く。
…前は一緒に住んでたからさ、今の家で1人でいるには広すぎる。
佐藤と書かれた病室に入る。
ドアを開ければAと女の人の笑い声が聞こえる。
「こんにちは」
「あら、るぅとくん!いつもありがとね」
Aのお母さん。
お上品で可愛らしくて僕にも優しくしてくれて、Aはきっとお母さん似かな。
『るぅちゃん、今日もありがとう』
今日はお母さんが来てくれたからか、Aはとても元気そうだ。
「じゃあ私は席を外すわね。」
彼氏の僕が来たから気を使ってくれたのか、優しく微笑んでから病室を後にした。
『ねぇるぅちゃん、こっちに来て?』
体を起こして手招きをするA
僕は荷物を置いてAの近くにいく。
するとAは体を起こし、手を広げた。
ふふ、そういうことね。
僕はAと同じ高さになるようにしゃがんで君の体を引き寄せる。
『ぎゅー』
そうやって口にだすの可愛いすぎる。
『やっぱりるぅちゃんひんやりしてて気持ちいい。夏にはぴったりだね。』
「Aは甘えん坊だね?」
『るぅちゃん限定です!』
やっぱり天使だ。
…でも抱きついて分かったことがあった。
Aは細く痩せてしまっていた。
前まで出ていなかったような骨が出ていて。
顔もよく見たらほっそりしていた。
それに、いつもより身体が熱かった。
やっぱり病気になっちゃったんだね。
一瞬涙が零れ落ちそうになったが、必死に抑える。
だって1番辛いのはAなんだから。
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ぐみ - これは、号泣だ。素晴らしい、作品をありがとうございます! (2023年4月4日 15時) (レス) @page13 id: 7a92cf0797 (このIDを非表示/違反報告)
ぶんちよ - 初めて物語を読んで泣きました。自分がコメディ作家なのでこういうの書けるの尊敬します…! (2023年3月24日 23時) (レス) @page12 id: b99144ff97 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - 何回も何回も読んで泣きました。本当に素晴らしい作品ありがとうございました。ハッピーエンドも見たいくらいとても素敵なお話でした! (2021年9月1日 20時) (レス) id: 6f6156a767 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - るぅとくんはプロポーズしようとしたんだよね?その日に彼女が○んじゃうの見て号泣しました (2021年9月1日 20時) (レス) id: a2280fe934 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ - 一気読みして号泣しました。素晴らしい作品ありがとうございます(*- -)(*_ _)ペコリ。 (2021年9月1日 14時) (レス) id: c268367dc6 (このIDを非表示/違反報告)
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