大嫌いだった【青葉城西】

出会い [岩泉一] ページ4

『え、えっと...1年の芹沢Aと申します

よろしくお願いします！』



バレー部にマネージャーが入った。

及川が連れてきた奴だからどんな子か少し気になっていたが...



大丈夫か？



芹沢Aは真っ白な肌で小柄で細い体。

いかにも運動が出来なさそうだ。

それに俺らがボールを当ててしまったら
骨の1本や2本なんて簡単に折れてしまうだろう。



でも1番気になるのは...



｢よろしくねー！Aちゃん！！｣

『は、はい！』



及川が明るく話しかけても、少し挙動不審なところ。


まぁ、及川に目がハートになるよりかはマシなんだろうけど
俺らに対してビクビクされるとやりずらい。



マネージャーなのにこんなんで大丈夫か？



｢よろしくー！｣

｢よろしくな。｣



花巻たちはビクビクしている芹沢を怖がらせないようにか
明るくやさしく話しかけている。



『よろしくお願いします...』



それでも下を向いてばっかりの芹沢に少し腹が立った。




｢じゃあ今日からよろしくねー！｣




バレーボールはチームスポーツだ。

当然みんな仲が良い方がいい。

もちろんそれはマネージャーにも当てはまる。





そして芹沢はバレーボールのルールは知っており、
一応スポドリの作り方も調べたそうだ。




色々不安はあるが、仕事ができるのなら良しとするか。

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