118* Side Ryuto.K ページ19
*
「お前ら、帰れ。ボーカルとパフォーマー、それぞれ思うことがあるだろうけど各自今後のことを考えろ。それで、明日９時に会議室集合。はい、解散」
「でも…」
「だったらGENERATIONS解散するか？」
「…涼太が歌えないのなら解散したほうがいいのかもしれない」
ぼそっと呟いた亜嵐に、メンディー君も小さく頷いた。
隼「ちょっと待ってよ。亜嵐君とメンディーさんはそれでいいかもしれないけど、俺らにはGENERATIONSしかないんだけど」
亜「そんなつもりで言ってねーよ」
裕「じゃあ、どんなつもりで言ったんだよ」
玲「ねぇ、もうやめようよ」
メ「玲於は黙ってて。俺らはただ…」
「そこまでだ」
HIROさんの地を這うような鋭い一声でみんな我に返って黙り込んだ。
「冷静なのは数原だけか。片寄についててやってくれ。パフォーマーは全員俺についてこい」
HIROさんがパフォーマーみんなを連れて行ってしまった。
残されたのは俺と、暗い顔をしている涼太と、同じく暗い顔をしている足立さん。
とりあえず、足立さんに涼太の家まで送ってもらって、HIROさんの言葉に従って、泊まることにした。
「…しょーもないこと考えんな」
移動中の車の中で俺の隣に座る涼太は、さっきから膝の上に置いてきつく握りしめた手をじっと眺めたまま動かない。
「龍友君、俺がいるとみんなに迷惑かけちゃうよね。…みんなダンスが好きで、目標に向かって努力してるのに俺のせいで全てが無駄になるのは嫌だ。それに、龍友君の足を引っ張りたくない」
「だから辞めるのか？」
「……」
「じゃあ、俺も辞める。リハビリして歌えるようになったら２人でストリートから始めようぜ」
「なんで…？」
「俺は涼太の相方だから」
ぐっと唇を噛み締めた涼太の頭を掴んで自分の肩に引き寄せた。
メンバーに涙を見せたがらない涼太は、この方が素直に泣けると思ったから。
小さく漏れてきた嗚咽。
目を閉じて涼太の背中をさすった。
決めたんだ。
涼太と２人でGENERATIONSのボーカルの候補生に選ばれたとき、何があってもずっと涼太と歌い続けるって。
みんなに認めて貰えないのなら、仕方ない。
俺の隣は涼太しかいない。
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#広臣and広斗の嫁HIKARU(プロフ) - ドキドキして。キュンキュンして。私涼太くんのこと、GENEのこともっと好きになりました!ほんとは寝てないといけない時間ですが読破しました笑これからも応援してます。PIERROTも素敵でした。あなた様の完全なるファンです!! (2016年12月20日 1時) (
レス) id: 01c5db0933 (このIDを非表示/違反報告)
風すけ(プロフ) - えみりさん» 遅くなってすみません。感動してくださってありがとうございます。！ (2015年6月12日 21時) (レス) id: 9031f63977 (このIDを非表示/違反報告)
えみり(プロフ) - どうなるかとドキドキしながら読ませてもらいました！とても感動しました！ (2015年5月24日 17時) (レス) id: d9a82e13bc (このIDを非表示/違反報告)
風すけ(プロフ) - すぅさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです。 (2015年5月17日 0時) (レス) id: 9031f63977 (このIDを非表示/違反報告)
すぅ(プロフ) - とてもとても感動しました。GENE全員の絆。ボーカル2人の絆、パフォーマー5人の絆。すべてが詰まっていて本当に素晴らしいです。 (2015年5月12日 23時) (レス) id: b2f11efe20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風すけ
| 作成日時：2015年4月18日 19時
