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Side REO




『すぅー…』



いつの間にか俺の腕の中で眠ってしまったA。


Aが俺のものだったらいいのにって何度も思った。



高校を卒業してすぐにLDHに就職したAは、スタッフとして俺らをいつも支えてくれている。

つらいときも苦しいときも、Aの笑顔があるから頑張れた。


そんなAといつか付き合えたらいいなって思ってた。




その " いつか " は、今じゃない。

もっともっと頑張って、誰もが認めてくれるぐらい有名にならないと駄目だって思ってた。

まだまだ新人で敷かれたレールの上を走ることしか出来ない俺には恋愛をする資格なんかない、って勝手に思い込んでいた。




そんな言い訳を並べて逃げていた俺は、大樹とAの距離がどんどん近付いていることに気付けなかった。

サポートメンバーとしてGENERATIONSを支えてくれていた大樹は俺よりもずっとAの近くにいて、Aと過ごす時間が長かった。

俺は大樹に負けたんだ。



想い合っている2人を見るのがつらくて、好きだという気持ちを捨てようとした。





EXILEになって、大樹は変わった。

自信に満ち溢れるようになった。

女遊びをするようになった。




だったら俺がその隙間を埋めてもいいよな?

そう思って近付いた。




なのに、何度抱いても全然満たされない。

Aの心は俺にはないから。



俺なら一途に想える。

俺の方がAを幸せにしてやれるというこの自信は、きっと自意識過剰なんかじゃない。




俺はAを愛しているのに。




『たい、き…』



心に突き刺さるAの声。


どんなに裏切られてもAの1番は大樹なんだ。




だから " 愛してる " と言えない。





『玲於、だいすき…』


「…俺も。だいすきだよ」




額にそっとキスをして、俺も眠った。







 

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∵ R ∵ - 玲於くんがかっこよすぎて、涙が止まりません…(感泣) (2017年4月10日 22時) (レス) id: bc068a0168 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 玲於の話好きです。 (2017年1月4日 15時) (レス) id: 37f184468a (このIDを非表示/違反報告)
マダムムラサキ(プロフ) - 風すけさん» ありがとうございます!!読ませていただきます (2016年8月5日 21時) (レス) id: cdbc4f2c0b (このIDを非表示/違反報告)
風すけ(プロフ) - こんにちは、おそくなってすみません。そうですね、なかなか300まで遠いです。今、新しい小説を書いているのでゆっくり300を目指そうと思います。新しいのを見たいって言っていただけてすごく嬉しいです。ありがとうこざいます! (2016年8月5日 17時) (レス) id: 9031f63977 (このIDを非表示/違反報告)
風すけ(プロフ) - 遅くなってごめんなさい。リクエストありがとうございます。了解しました! (2016年8月5日 17時) (レス) id: 9031f63977 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風すけ | 作成日時:2016年3月9日 15時

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