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08* ページ27

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Side ALAN




ちらっと見えた " T " の文字。

ごまかしてるつもりかもしれないけど、かえって怪しいってこと、気付いてる?


とっさに掴んだ俺の手を振りほどいて雨の世界へ駆け出そうとしたAの足が止まった。



『…また、っていつ?』

『いいわけぐらいしてよ…っ』



俺は今、" T " に嫉妬している。









また、と別れてから1ヵ月。

あれから雨が降るたびに期待を膨らませるけど、またが訪れることはなかった。


だけど昨晩見た天気予報で今日は雨予報だとわかったとき、なんとなく今回は会えるような気がしたんだ。
 


それは突然嵐のように。

雨が運命を導いてくれると思った。








朝起きると予報通り雨の音がした。


「やまないな」


あの日と同じように窓のそばに立って下から覗き込むように空を仰ぐ。

俺の独り言に答えてくれるAはいない。



寂しさを紛らわすようにテレビを点けると、アナウンサーが必死になにかを伝えていた。


よくある恋愛スキャンダル。

芸能人同士の。
 


ただし、当事者のひとりである男性側は俺らのグループの兄貴分であるグループのメンバーのひとりだったから、よくあることなんて悠長なことは言ってられなかった。


面倒くさいことになったなー、なんて、早速鳴り響いたスマホの呼び出し音に応えながら、それでも他人ごとのように思っていた。





 

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∵ R ∵ - 玲於くんがかっこよすぎて、涙が止まりません…(感泣) (2017年4月10日 22時) (レス) id: bc068a0168 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 玲於の話好きです。 (2017年1月4日 15時) (レス) id: 37f184468a (このIDを非表示/違反報告)
マダムムラサキ(プロフ) - 風すけさん» ありがとうございます!!読ませていただきます (2016年8月5日 21時) (レス) id: cdbc4f2c0b (このIDを非表示/違反報告)
風すけ(プロフ) - こんにちは、おそくなってすみません。そうですね、なかなか300まで遠いです。今、新しい小説を書いているのでゆっくり300を目指そうと思います。新しいのを見たいって言っていただけてすごく嬉しいです。ありがとうこざいます! (2016年8月5日 17時) (レス) id: 9031f63977 (このIDを非表示/違反報告)
風すけ(プロフ) - 遅くなってごめんなさい。リクエストありがとうございます。了解しました! (2016年8月5日 17時) (レス) id: 9031f63977 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風すけ | 作成日時:2016年3月9日 15時

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