Honey Drop (ページ2)

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シーンとした教室に響くおじいちゃん先生の声。

わざわざ教室を移動してまでこの授業を聞かなきゃならないのが苦痛なくらい淡々とつまらない授業を、私は机の下でスマホゲームしながら時間を浪費していた。

周りのクラスメイトは寝てる人もいれば、お菓子食べてる人、私のようにゲームしていたり、まるで無法地帯だ。

ゲームにも少しだれてきて、まだ授業は半分以上残っている中何をしようかとSNSをみていたときだった。

ピコン♪

私のスマホは小さく音をたてて震動した。

幸い先生は気づかなかったようで、変に汗をかいた私を隣の男子は肩をふるわせこちらを見ていたくらいの被害範囲だった。

恐る恐るスマホを確認すると、液晶には見た事ない画面がうつっている。

《Honeyさんから1件の写真を受信しますか？》

え、なにこれ。こわ。

誰？Honeyさんて。知らないよ。

え、もしかしてこれがエアドロ？嘘でしょ？だれ？

周りを見渡してもスマホをいじっているのは私だけで、ほとんどの生徒は寝ている。授業聞けよ。

無視を決め込んでいると手の中でスマホがブルブルと振動して、立て続けにエアドロを受信しているみたいだった。

さすがにうるさく感じた私は覚悟を決めて受信するをタップする。

画像が1枚、私のフォルダへ入ってくるとその画像には

【同じ機種の人初めて見たんだが爆笑】

と、一文打ち込まれているだけだった。

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