強引な盾 ページ25
「…なんでそんなこの女に」
「この女って何やねんちゃんと名前あんの分かっとるやろ」
「いや、神山くん、違って」
「違くないっすよねぇ？
俺おねーさんたちより後輩かも分かりませんけどそれくらいは分かりますよぉ？」
「重岡くんっ」
「Aちゃんは俺らの大切な友達なん分かるやんな？」
「桐山先輩…」
「その友達傷つける奴は許さへんってのもわかるー？」
「藤井、くん…」
小瀧はニコニコ笑顔を向けて
「なぁお姉さん方、頼みますわー！
…2度とAを傷つけるんとちゃうで」
スッと真顔になった小瀧に必死で頷いている
中間先輩はその間もずっと私の盾になってくれていて
おかげで最後まで女同期と先輩の顔を見なくて済んだ
「…ありがと、みんな」
「何してもらおっかなぁ！」
「これに関しては本当にお礼したいもん全然いいよ」
「え！ほな…これからはのんちゃんって呼んで♡」
「無理」
「えぇ！？」
「じゃあまた俺と映画行こうやぁ」
「俺ケーキ屋さん行きたいっ！」
「うどん作ってー！」
「先輩俺ともどっか行きましょ！」
「…」
そんなこんなでまたテーブルに引き戻されて
楽しい昼食を過ごしましたとさ
めでたしめでたし
…と言いたい所だけど。
さっきからどうも中間先輩の視線が気になる
その正体はお昼休憩後オフィスに戻るときに分かった
「(名字)？ちょっとこっち」
先輩に連れられて普段は使わない階段に
「どうしたんですか先輩？」
「…淳太」
「え？」
「今は淳太」
「はぁ」
「俺にもくれるん？守ったご褒美」
「あげられる物なら」
「じゃあ…」
そこで言葉を切った中間先輩
顔が近づいて来る
これ前もあったな
前は左ほほだったから今回は…
右ほほ、ではなかった
顔が近すぎて思わず目を瞑ると
やわらかい感触を感じたのは唇の上だった
認識するのが遅くて気づいた頃には離れちゃっていたけど
それでも私には威力十分
顔が熱い
「付き合ってから初めてのキスもーらい」
「い、今じゃなくても…」
「Aが他の奴らのことばっか見てるからやで？」
「他の奴らって…5人のこと？」
「これで俺のこと嫌でも意識するやろ」
ニヤッと笑う中間先輩
「ごちそうさま」
はよ戻れよーと私の頭を2回叩いて行ってしまった
すでに嫌という程意識してるってば…！
先輩との初めてのキスは少し強引だけど甘かった
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てでぃー(プロフ) - 照豚(あきとん)さん» コメントありがとうございます！これからも私なりに頑張らせていただくのでぜひよろしくお願いします。 (2017年8月12日 16時) (
レス) id: 00b8ba045c (このIDを非表示/違反報告)
照豚(あきとん) - 完結おめでとうございます。これまで更新お疲れ様でした。とても面白くて毎日毎日楽しみにしてました。終わるのは寂しいですが、これからも他の作品も読んでいくので頑張ってください。 (2017年8月11日 23時) (レス) id: 63dc034745 (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - ゆかさん» コメントありがとうございます。もう少し書こうかと思ったんですがお話が足りなくなってしまって...ごめんなさい。大好き、と言っていただけて本当に嬉しいです！書いた甲斐があったな、と思いました。これからも読んでいただけると光栄です！ (2017年8月11日 23時) (レス) id: 00b8ba045c (このIDを非表示/違反報告)
ゆか(プロフ) - 完結おめでとうございます。毎日更新が楽しみで楽しみで大好きなお話でした。終わってしまって寂しいくらいです。よくを言えばあと少しでいいので２人のラブラブな展開が見たかったです。本当に大好きでした。ありがとうございました。 (2017年8月11日 20時) (レス) id: 1c58be0487 (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - mocoさん» いつもコメントありがとうございます！よかったら新作の方も覗いてみてください♪ (2017年8月11日 15時) (レス) id: 00b8ba045c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てでぃー
| 作成日時：2017年7月15日 11時
