ツンデレ上司 [黄] 番外編

無意識 ページ15

ところがこれは序の口


次の日これまたAのことが気になっとるらしい
神ちゃんのご機嫌を取っとると



「A先輩こんちわーっ！」



早速登場、重岡・自分の気持ちに素直すぎる・大毅


あちゃー神ちゃん目ギラギラしとる




ここは一役買おうと


「おい重岡、Aに挨拶して俺にせえへんってどういうことや！」


重岡を連れ出して流星の所に戻して帰って来たら




「昨日の埋め合わせで2人で仕事終わりどっか行こうって約束してて」


なんて普通に言う(名字)・鈍感女・A




「…ほんま自分わかっとるんか、どういう意味で神ちゃんが誘っとるんか」



「なんか悪い！？」



運よく俺の独り言が聞こえへんかったようで
的外れな返事をするAにホッとしつつ


これはどうやって誤魔化すか…



「あ、いや…いや！むしろええチャンスや！
恋♡来いYou&Me大作戦その2や！でかしたA！」

「なんで？」


「ええか？A。ここで出かけて何が学べる？
そう！オトコと2人でおる時にどうすればええか勉強できる！
中間先輩の前で恥ずかしいことせぇへんようになる！
男経験ないお前にはピッタリやろ！」



そんな無理な理由でもなるほど、という顔をして受け入れるから
確かにこいつは流星の言う通りとんでもなく素直なやつなのかもわからん


…って俺の方が流星より先に知っとったけどな、そんなこと！ふんっ！



まあ俺は重岡と予定あるし
行く場所はケーキ屋みたいやしええか、とその時は思った



「小瀧ー！ごめんな遅れたでー！」

「ええよ…って誰が先輩にタメ口利いとんねん！」


「まあまあええやん」

「誰がええって決めとんねん」


「俺のことしげって呼んでええからさぁ」

「そんなんお前の許可なしでも呼ぶわ！」



俺らの部署に乱入してきたと思ったらこれやから

そりゃああの人が来るわな



「うっさいねんしげ、ここ会社やぞ」

「よぉ淳太！どこが内臓のツボやったっけ？」


「ここ…ってもうええねん昨日散々やったわ！
『よぉ淳太』やあらへんし！」


「なぁ淳太俺らと来る？今からどっか行くんやけど」

「はぁ…行くわ。ちょっと待っとけ」



そんな訳で3人で行くあてがある訳でもなくブラブラしとると



「えええええ！？嘘やん！？」

「街中でもなんやねんお前は！」


「そんなんええねん淳太、あれ見て！？小瀧も！

神ちゃんとA先輩！」



いつのまにかあのケーキ屋に足が向かっとったらしい


無意識って怖いな…

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