スマホ依存と嫌な願い ページ29
さぁ、ここまで聞くと聞こえはいいでしょう。
ですが私は気づいています
「大毅スマホ触りすぎじゃない…？」
「ん？何て？」
「…いや。仕事？」
「おおん別に」
そう、夢の国にいるというのに
今日も今日とて大毅はベタベタスマホを触っている
これはやっぱり例の女の先輩…？
いや、でも夢の国ということはもしかしたら。
「中間先輩におすすめ聞いてるの？笑」
「何が悲しくてこの電波クソ悪い所で
あいつのためにギガ数削らなあかんねん笑」
こうして呆気なく最後の望みが消え
大毅のスマホ依存は悪化する一方
4人でお昼を食べている時すら
「ちょぉ悪い、一瞬電話してくるわ」
「あ、え、ちょ」
止める間もなくスマホを操作し
私に目配せしながらそれを耳に当て向こうに行ってしまった
まぁまぁ長いし、何かニヤけてるし。
この時は百歩、いや千歩譲ってまだ許せたけど
決定的な一大事が起こったのはもう少し後のことだった
「あやーっべ、俺忘れもんしたかもしらん」
「えっ嘘どこ？」
大毅が立ち止まって鞄を探り出したのは帰る直前
お土産を買っている最中のこと
「あー…多分あそこや、あのお化け屋敷」
「案内で聞いてみる？」
「とりあえずまだ置いてへんか見てくるわ。
子供ら見てもらってええ？お土産も任せるわ」
「うん分かった」
「遅いなぁ…」
そこから30分程経ち
お土産も全て買い終わったというのに
大毅はまだ帰って来ない
「ママ、パパまだ？」
「なんでおそいん！」
せいと日花里も流石に異変に気づき私の腕を引っ張る始末
「うーんもう迎えに行こっか」
待っているのも癪で
とうとうお化け屋敷の方へ3人で向かうことにした
「おしろきれー！」
「たのしかったなぁ」
まだまだ元気な日花里をベビーカーに乗せ
余韻に浸るせいの手を取って歩いていると
「あ、大毅」
こんなに人がいるのに案外あっさり見つけ
やっぱりこれが夫婦かな、とか思っちゃったりして
手を振ろうとした所で異変に気づいた
「あの隣の人誰…？」
大毅の視線の先には上品で綺麗な女の人
恐らく、年上。
まさか。
いや、まさかね。
「まま？まま！」
「へ、あ、何？日花里」
「ママ大じょうぶ？」
「大丈夫大丈夫！やっぱり入り口の方戻ろっか！」
「パパは？」
「すぐ来るから大丈夫、ほらせいこっち！」
どうか子供達が気づきませんように。
そう願いながら
逃げるようにシンデレラ城に背を向けた
.
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てでぃー(プロフ) - 涼子さん» こんにちは！もう本当すみません勝手な作者で...お詫びしてもしきれないです。これからもペースは乱れるかもしれませんが最後までお届けするのでよかったらお付き合いください！ (2019年11月1日 2時) (
レス) id: c63a04b9f2 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - こんにちは。初コメ失礼いたします！てでぃーさんのお話、めっちゃ待ってました！更新楽しみに待ってます♪ (2019年10月28日 14時) (レス) id: 1a62da02fe (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - お腹がぐーさん» 私情だけでここまでお待たせして本当にごめんなさい。私のことまでお気遣い頂きありがとうございます...！長い謝罪文まで読んで頂いて...感謝で一杯です。ここからは最後まで駆け抜けるので楽しんで頂けると嬉しいです！ (2019年10月13日 16時) (レス) id: c63a04b9f2 (このIDを非表示/違反報告)
お腹がぐー(プロフ) - お帰りなさいです！！ずっと待ってました！って言ったらご負担になるかもしれませんが、更新楽しみにしてました！48話までお疲れ様です！ご自身の負担にならないようてでぃーさんのペースで頑張ってくださいね！！ (2019年10月13日 0時) (レス) id: ca69037cc0 (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - お酢んさん» 返信大変遅くなってしまい申し訳ございません...作者の幸せまでも祈ってくださる素敵な読者さん、私なんかには勿体ないくらいです。ありがとうございます！更新頻度の関係で少しどころか大分かかってしまいそうですが気長に待ってやって頂けると嬉しいです。 (2019年6月24日 12時) (レス) id: 33d243e6e7 (このIDを非表示/違反報告)
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