小さな頼み ページ25
今日の大毅はおかしい。
「どのお店見たいとかある？」
「んーお前が行きたい所でええんちゃう」
「でも大毅が見たいものあるんでしょ？」
「や、別に大したもんちゃうし。
お前が欲しいもんあるならそっち先見ようや」
誘ってきたのは大毅のはずなのに
一向に自分のお目当ての物を見ようとしない。
「あっここの雑貨屋さん！」
「好きなん？」
「ずっと気になってたの、この間テレビでやってたから！」
「じゃあ入るか？」
そう言って一緒にお店に入ってくれても
私が見ているものをまじまじと眺めるのみ
「別の所見てきてもいいんだよ？」
「よぉ考えてみ、こんな女性向きの店
俺が1人で見て回れると思うか？」
「それは一理ある」
「ほらちゃんと前見ろ、物割んで」
ということでつまらなそうな顔をした大毅を
引き連れたまま色んなお店を見て回ることになって非常にやりづらい
「何？さっきから」
「ん？いや。お前さっきからやっすいもんばっか見るなぁって笑」
「主婦病だよ主婦病」
「もっとブランドもん欲しいーとかないん？」
「そのお金があったら家電買い換えたい」
「ほんまに女っ気もクソもないな笑」
そんな軽口を叩いたりはするけど
挙げ句の果てにはスマホをいじりながら着いてくるようになった大毅
お昼ご飯を食べる時ですらスマホを置かないから思わず聞いた
「どうしたの？仕事？」
「あ、いや、あ、んー。せやな」
「何さっきから歯切れ悪くない？」
「まぁ、あぁーそのーお願い？頼み？があるんやけど」
「何？」
「その…会社の先輩にな？ちょこちょこ色々もらうんやけど、土産とか」
「うん」
「その先輩に何かまぁ、お返しぃーみたいな？
昇進しはるみたいやし渡そう思うねんか」
「うん」
「それを何か、出来たら手伝って欲しいと思ったんやけど…」
「えっ全然いいよ。じゃあ後でデパ地下行く？」
「あぁー…何か、消えもんちゃうもんがええかなって思ってんけど」
「確かにそんなにお世話になっている先輩なら
ずっと残るような物がいいもんね。お店出たら探してみよっか」
ということでレストランを出て再び散策
「何か、女の人って何あげたら喜ぶもんなん？」
「んー先輩でしょ？ハンカチとかハンドクリームとか…って」
「ん？」
「その先輩、女の先輩なの？」
「あ、おん、一応。…やっぱあかんかった？」
「…いや、全然。全然あかんくないけど」
そう返すとホッと息を吐いて額の汗を拭う大毅
なぜか心の奥がざわっと音を立てた
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てでぃー(プロフ) - 涼子さん» こんにちは！もう本当すみません勝手な作者で...お詫びしてもしきれないです。これからもペースは乱れるかもしれませんが最後までお届けするのでよかったらお付き合いください！ (2019年11月1日 2時) (
レス) id: c63a04b9f2 (このIDを非表示/違反報告)
涼子 - こんにちは。初コメ失礼いたします！てでぃーさんのお話、めっちゃ待ってました！更新楽しみに待ってます♪ (2019年10月28日 14時) (レス) id: 1a62da02fe (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - お腹がぐーさん» 私情だけでここまでお待たせして本当にごめんなさい。私のことまでお気遣い頂きありがとうございます...！長い謝罪文まで読んで頂いて...感謝で一杯です。ここからは最後まで駆け抜けるので楽しんで頂けると嬉しいです！ (2019年10月13日 16時) (レス) id: c63a04b9f2 (このIDを非表示/違反報告)
お腹がぐー(プロフ) - お帰りなさいです！！ずっと待ってました！って言ったらご負担になるかもしれませんが、更新楽しみにしてました！48話までお疲れ様です！ご自身の負担にならないようてでぃーさんのペースで頑張ってくださいね！！ (2019年10月13日 0時) (レス) id: ca69037cc0 (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - お酢んさん» 返信大変遅くなってしまい申し訳ございません...作者の幸せまでも祈ってくださる素敵な読者さん、私なんかには勿体ないくらいです。ありがとうございます！更新頻度の関係で少しどころか大分かかってしまいそうですが気長に待ってやって頂けると嬉しいです。 (2019年6月24日 12時) (レス) id: 33d243e6e7 (このIDを非表示/違反報告)
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