カフェホリック男子 [桃]

勉強会 ページ30

しげと小瀧望が教材を広げる中
私はちょくちょくお冷を注ぎ足したりお会計しながら

勉強会に参加する




「んでこのBベクトルゆーのあるやんか。
ほんだらこっちのベクトルどーん行くやろ？
これをバーン合わせたらここに新しいのんズーン出来るやん？

あとはこの公式にぺぺペーって当てはめて終わり」


「あぁーなるほど！分かった気ぃする！」

「私も！気がするだけだけど！」





「だから源氏は藤壺が好きなわけ。分かった？」



「え、でも藤壺って源氏のパパの新しい奥さんやんな？」

「それも源氏のオトンも亡くなった奥さん、
えー桐壺？に似とるから藤壺選んだんやろ？
うわ！エェ！？顔の好みまで遺伝するんか！笑」


「この後やっぱ…そーゆー感じなるんすかねぇ！」

「このスケベ小瀧が笑」





「Be careful and take cover, because night and day...」


「ちょぉストップストップストップ、え？
びーけあふるって気ぃつけやーやろ？
んで、てっ…鉄火場？泣いたんでぇ？」

「私英語出来ないけど絶対違うと思う」





そんなこんなで一通り教え終わってひと段落

しげと小瀧望も何やかんや多少は打ち解けている





「これでとりあえず赤点回避出来るかな…」




「お前それ高1ん時からずっと言うとるよな笑」

「しげと…(名字)さん、てずっと同じクラス？」


「そ！ってか小瀧って昔からおった？
何か今年同じクラスなるまであんま見たことなかってんけど」

「去年の12月引っ越して来てん、大阪から」


「ほぉー高2の冬なんてまたビミョーやなぁ」

「まぁな。でも流星とか神ちゃんが
仲良くしてくれたし別に支障はないねん」



「今日喋ってみたらお前案外ちゃんとしとるっぽいし
普段のあのチャラいのやめたらええやん！」


しげも前の私と同じようなことを言う

ただ前と違うのは
小瀧望が少し悩んだ素ぶりを見せたこと



「…いや別に、あれが普段通りやから。
だってしげやって可愛い女の子おったら遊びたいやろ！？」



今日は"男の世界はシビア"とは言わないんだ。

明らかに無理をしたチャラ発言を疑問に思った



前だったら小瀧望が嘘をついてるかなんて
世界で1番どうでもいいことだったのに

何か気になるのは、何でだろう。



「別に。んな色んな子と遊ぶ必要あるん？」

「お！ってことは気になっとる1人はおるんや！」


「え、は、んなこと言うてへんわ！」

「へぇー誰やろー？」



そう言いながら私をガン見してニヤニヤする小瀧望を
思い切り叩くしげ


「ドアホ！クソが！帰るぞボケ！」

結果発表→←しげ、大毅、だっきゃん

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