恋愛成就エージェンシー [緑]

謎メンバー ページ15

「は！？」

「うおー喰われるか思った」


私たちのテーブルに座る小瀧



「何であんたが？」

「南さんに誘われた」




「はぁ…いいよじゃあ私、いっ！」



気を利かせ席を立とうとしたけどミミに足を踏まれ声を抑える

お願いいて、と目で懇願され渋々座り直した




運よく小瀧は唐揚げに夢中



「Aもんなカリカリすなや彼氏でも作れば？笑」

「うっさいチャラ小瀧」


「え？スーパーイケメン王子？」

「耳どうなってんの？」



「ほんと仲良いわよね、2人とも」



「南さんそれだーいぶ誤解してんで、しゃあなし構ったってんねん笑」

「なら別の所で食べたらどうですかー？」




「無理、せっかく南さんに誘ってもろたし。なぁ？」

「う、うん」



照れ笑いするミミ

今日はだいぶ毒舌もセーブしてるし
女の子らしく、を心がけて頑張ってるっぽい。



濱ちゃんさん、なんて言ったんだろ？




2人を見比べご飯を口一杯に頬張ると




「お、のぞむやん」

「ヨォ小瀧ぃ！」




「おー、りゅーせーにしげ」




りゅ、流星！？



振り返るとそこにはトレーを持った藤井先輩と重岡先輩

危うくご飯が詰まりそうに




「あ、2人ともここ座る？」

「ええの！？っしゃあ！」




「ちょ、しげストーップ。(名字)さんと南さんに聞いてから、やろ？」



んで？と言わんばかりに私たちを見る藤井先輩




「あ、私は全然大丈夫ですお構いなくー」


サラダを口に運びながらあっけらかんと言うミミ

小瀧に関係ないと本当ドライだよなぁ…




「(名字)さんは？」

「おぉおぉええ食いっぷりやな(名字)！笑」



「ゲホン！…す、すいません。もちろんあの、どうぞ」




「おーきに。じゃー座らせてもらおー」

「よーし俺ここー！」


いそいそと私の隣に座る重岡先輩と向かい側に座る藤井先輩




円状のテーブルで重岡先輩とミミに挟まれ
先輩の隣に小瀧、ミミの隣に藤井先輩

謎のメンバーすぎる。





「あ、(名字)さん」

「はい！？」


「髪変えたん？」

「あ、あぁ！はい、今朝時間あったんで…」



「うわほんまやAが色気付いとる」



「お、俺やて気づいとったしハァ！？ええなぁ前髪！」

「違います…」


「え…？」




「うーわしげ笑」

「うっさい黙れ小瀧！」



重岡先輩と小瀧がワーワーやっている中先輩と目が合う





「いつものもええけどこっちも似合うとるな？」





「ありがと、ございます…」



ニコッと笑顔を添えられた褒め言葉は

今日5時起きだったこともを全部忘れさせてくれた

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