兄妹タイム ページ42
「まさかAと乾杯出来る日が来るなんてな?」
「淳太くん、私のことナメすぎ」
「久々の兄妹タイムやもん妹扱いさせてや笑」
あの事件から1週間が経ち
私の家に淳太くんが遊びに来た
2人で乾杯して、私が用意したお鍋とつつきながら
淳太くんが持って来てくれたお母さんの料理を食べる
「うわぁお母さんの味だ…!」
「やっぱ恋しくなるもんなんやな?」
「うん。いくらレシピもらってても何か違うもん」
「偉いな、毎日ちゃんと自炊して」
「淳太くんはお仕事は?」
「まあぼちぼちやな、色々任せてもらえるようになったし。
Aこそ大学は?」
「私も普通かな。神ちゃん覚えてる?」
「あのちっちゃい子な」
「あの子と他の友達2人と仲良いかなー」
「あ、そのことなんやけどさ。
あれ大丈夫やったん?1週間前の」
え…何で淳太くんが知ってるの?
「照史から連絡来てん、Aと会ったでーって。
大丈夫やったん?」
「…うん、大丈夫」
彼の名前を聞いただけで胸の奥が疼く
「…A」
「ん?」
「Aももう成人やし言うんやけどさ」
「何?」
「俺は別に気にせえへんよ。
自分の妹と友達が付き合うても」
「…え?」
「ずっと好きなんやろ?照史のこと」
「…なんで」
「兄貴の勘ってやつや」
自分のこめかみを人差し指でつついて
ふふっと笑う淳太くん
「…ごめん、ずっと言わなくて」
「んーん。どうせAのことやから
俺のこととか色々考えて隠してくれてたんやろ?
ええのに、恋は人の自由なんやし」
いつの間にか2人ともお箸を休めていた
淳太くんは足を組み替えて
私は椅子の上で膝を抱える
「でもさ、応援してもらった所で申し訳ないけど
絶対成就しないよ」
「何で?」
「照史くんは私のこと、子供としてしか見てないもん。
仲良しの淳太くんの妹、って」
「そか?」
「そうでしょ」
「俺は照史に妹がおったとしても何の気もなかったら
2人きりで遊び行くお誘いとかせえへんと思うで?」
「うん…え、それも知ってたの!?」
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みき(プロフ) - これからも、色々な素敵な作品を期待してます。 (2018年6月2日 19時) (レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - みきさん» 優しいお言葉ありがとうございます。色々な作品の予定もあるのでお時間頂いてしまうかもしれませんが、最低でも小話1つは落とせるように頑張らせていただきますね! (2018年6月2日 13時) (レス) id: 2940520ede (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - そんな、お気になさらないでください。この作品にこだわらず、他のも楽しませて頂きます。いつでも構わないので、出来たらよろしくお願いいたします。 (2018年6月2日 6時) (レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - みきさん» 少しお時間頂いて考えさせていただいてもいいですか?小話は後先考えず出せるのですが、短編集や長編となると心配性なのでそれなりの覚悟が必要で、今私に今作以上の物を書けるか不安で...アイデアを出してみて、吟味した上でまたご連絡させていただいてもいいですか? (2018年6月1日 15時) (レス) id: 2940520ede (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 続編として、新作で初めて頂くことは出来ないのでしょうか?出来れば、もっとこのストーリーを楽しみたいです。 (2018年6月1日 6時) (レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
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