オコサマじゃダメですか [橙]

新しい友達 ページ33

初めて制服ではなく、スーツで参列する入学式

人の数も尋常じゃなくて緊張したけど




次の日からの大学生活は楽しかった





＞お昼一緒に食わへん？



神ちゃんからそんなメッセージが来て
待ち合わせ場所に行くと誰かと喋っていた





「来た。Aー！」

「お！これが噂の神ちゃんの彼女かー！」



「えっと…？」




「あっこれはな、俺と同じ学部の」

「重岡大毅っす！こんちわ！」



「初めまして、中間Aです」





「重岡くんとかだるいからしげって呼んでな！
おんおん、確かに神ちゃんの彼女っぽいわぁええ子そ！」

「やろ？自慢の彼女やから」


「うーわ早速惚気やがって！えぇ！？
抱擁でも接吻でも何でもせぇジロジロ見たるから！」

「いや今の時代に抱擁と接吻て笑」





一緒にご飯を食べているうちに
相当不思議な人だけど陽気な話しかけやすい人だな、って

すっかり打ち解けてしまった






「しげー」

「お、ようやく来たか流星おっそいねん！」



「ごめんごめん、教室にスマホ忘れてもーて笑」





そこで急に登場したこの人

高身長で端整な顔立ちをしているのは望に似ているけど
雰囲気は独特





「あ、すまんすまん。こいつな、流星！
流星、これは神ちゃんとA！」



「どーも、しげの友達の藤井流星です」




「神山智洋です！」

「初めまして、中間Aです」





「神ちゃんとAちゃん。覚えた」



片口角をキュッと上げる流星くん





「俺と神ちゃんは同じ学部。流星は…」

「文学部」




「え？私と一緒？」

「おん。何ならさっき同じ授業受けてたで笑」


「よく覚えてるね…」

「おん、何となく覚えとった笑」





「でなでな？2人、高校ん時から付き合ってんねんて！」

「へー、カップルで同じ大学なんてええな？」





流星くんも混ざって4人でのお昼ご飯

この4人のグループが固定して
毎日一緒にご飯を食べるようになった









「おはよAちゃん」

「おはよう流星くん」


「今日寝てまいそー笑」

「今日じゃなくていつもでしょ笑」




特に流星くんとは学部が一緒なのもあって
授業が被ることが多くて

その度に話したりしていた

慣れ→←引っ越し

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す