射的とりんご飴と方向音痴 ページ12
「すごいねーたくさんある」
「Aが欲しいのあれやろ？あのうさぎの」
「えっ何で分かったの？」
「んなん分かるに決まってるやん何年の付き合いやと思ってるん？」
少しドヤ顔でお金を払って望と隣同士で
射的を始める神ちゃんは屋台の中の誰よりも真剣だった
ま、結局取れなかったんだけどね。笑
「神ちゃん落ち込みすぎやって笑」
「そうだよたかがゲームだから笑」
「いやあれもうちょい下狙っとったら絶対いけた…ごめんなA…」
「大丈夫だって、ほらスマイル！」
グイーンと神ちゃんの両ほっぺをつまんで
横に引き伸ばしながら上を向かせる
「元気なった？」
「…おぉ、まぁ」
「よかったなぁ神ちゃん！笑」
「え？よかった？」
「あ笑」
「ほらのんちゃん、しーっ！」
「あ！りんご飴食べようよ！」
「ええなぁ！」
「A毎年食べるもんな。よし、行こ！」
3人で1列に並んで順番に買っていると
ちょうど1番最後に買う私の所で在庫がなくなって
お店の人が準備中
2人にその場で待たせるのも周りに迷惑だし
先に行ってどこかで待ってて、と伝えると
「ほな向こうの木の下におるわ！」
「転ばんように気ぃつけてな？」
望と神ちゃんは口々にそう言いその場を立ち去った
そこから5分
ようやく買うことが出来て2人らしき人たちに近づいて行くと
くるっと振り返った2人は全くの別人だった
え、嘘でしょ。
その後も周りをくるっと見渡すけど
"向こうの木"がどの木なのか全く検討がつかなくなって
しょうがないから歩いて1本1本調べることに
そしたら今度は全然違う道を辿ってしまったらしく
出店からもどんどん遠ざかっていて
今いるのはただの雑木林の中
小さな鳥居がある以外は何もない
とりあえず出店の明かりの方へと戻ろうと歩き出すと
運悪くちょうど右足の鼻緒が切れた
せっかく新しいのに…
鼻緒を足の親指と人差し指で鼻緒を握りしめて歩く
でも片足が不自由な上浴衣で歩幅を制限されているから
歩く速度は普段の半分以下で。
スニーカーと違って下駄はただの木の板だからクッション性もなくて
どんどん足が痛くなっていくし
そこら辺に転がっている枝で何度も足を切った
挙げ句の果てには
「うわっ！」
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みき(プロフ) - これからも、色々な素敵な作品を期待してます。 (2018年6月2日 19時) (
レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - みきさん» 優しいお言葉ありがとうございます。色々な作品の予定もあるのでお時間頂いてしまうかもしれませんが、最低でも小話1つは落とせるように頑張らせていただきますね！ (2018年6月2日 13時) (レス) id: 2940520ede (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - そんな、お気になさらないでください。この作品にこだわらず、他のも楽しませて頂きます。いつでも構わないので、出来たらよろしくお願いいたします。 (2018年6月2日 6時) (レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - みきさん» 少しお時間頂いて考えさせていただいてもいいですか？小話は後先考えず出せるのですが、短編集や長編となると心配性なのでそれなりの覚悟が必要で、今私に今作以上の物を書けるか不安で...アイデアを出してみて、吟味した上でまたご連絡させていただいてもいいですか？ (2018年6月1日 15時) (レス) id: 2940520ede (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 続編として、新作で初めて頂くことは出来ないのでしょうか？出来れば、もっとこのストーリーを楽しみたいです。 (2018年6月1日 6時) (レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
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