あと5分 ページ1
窓から差し込む太陽の光で目が覚める
けたたましく鳴るアラーム
「んー…」
手探りで時計を探してアラームを切る
そのまままた布団に潜り込んでまた目を閉じた
「A！Aー？」
「無理やておかんあいつ絶対起きひんから」
「そう？じゃあ淳太起こして来てくれる？」
「はいはい笑」
「A！ほら、A？」
「んー…」
「もう朝やで？ええ加減にせんと…」
近づいて来てまだ寝ている私を揺する誰か
まあ誰か分かり切ってるけど。
私を揺する腕を引っ張ってベッドに座らせると
明らかに困った顔をする彼は
中間淳太
淳太くんは今年から大学最後の年に入る
私の6個上のお兄ちゃん
とにかく真面目な性格だけど
年が離れているだけあって
私には基本的にとっても優しくて甘い
「ちょ、ほら！」
「やだまだ寝るの」
「今日新学期やで？ええの？」
「淳太くんだって今日新学期でしょ？いいの？」
「あかんから早よ起きて言うてるんやん」
「あと5分」
「あかん。立派な高校生なるんや！ってあんなに張り切っとったやん」
「あと5分！お願いお兄ちゃん」
最終兵器の"お兄ちゃん"と呼び
これを使うと淳太くんも私がわざと使ってると気付きながら
甘やかしてくれる
「5分はあかん。あと10秒な」
「3分」
「10秒」
「1分！」
「10秒」
「はぁ…数えて」
「やっば遅れそう」
「だから言うたやん…」
慌てて制服に着替えて身支度してからテーブルにつくと
すでにトーストと目玉焼きを食べコーヒーを飲んでいる私服の淳太くん
「寝癖跳ねてんで」
「あーもう…ご飯食べる時間なくなる！」
「そう言うと思って、ほら」
淳太くんが顎で示した先にはラップに包まれたサンドイッチ
「トーストに目玉焼き挟んどいたから。学校で食べ？」
「ありがとう…！淳太くん大好き！」
「ほら、早よ行ってき」
平常を装った淳太くんの顔はデロデロに溶け切っていた
「淳太くんも学校頑張ってね！」
「まあ俺は言うて変わらんけどな笑
あ、今日久しぶりに照史と濱ちゃん来ると思うで」
照史と濱ちゃん。
照史くんと濱ちゃん。
照史くん。
その名前だけで胸が高鳴る
「何ぼーっとしてるん？遅れるで」
「あ、ううん！行ってきます！」
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みき(プロフ) - これからも、色々な素敵な作品を期待してます。 (2018年6月2日 19時) (
レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - みきさん» 優しいお言葉ありがとうございます。色々な作品の予定もあるのでお時間頂いてしまうかもしれませんが、最低でも小話1つは落とせるように頑張らせていただきますね！ (2018年6月2日 13時) (レス) id: 2940520ede (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - そんな、お気になさらないでください。この作品にこだわらず、他のも楽しませて頂きます。いつでも構わないので、出来たらよろしくお願いいたします。 (2018年6月2日 6時) (レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - みきさん» 少しお時間頂いて考えさせていただいてもいいですか？小話は後先考えず出せるのですが、短編集や長編となると心配性なのでそれなりの覚悟が必要で、今私に今作以上の物を書けるか不安で...アイデアを出してみて、吟味した上でまたご連絡させていただいてもいいですか？ (2018年6月1日 15時) (レス) id: 2940520ede (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - 続編として、新作で初めて頂くことは出来ないのでしょうか？出来れば、もっとこのストーリーを楽しみたいです。 (2018年6月1日 6時) (レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
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