お誘い ページ35
急にカーッと顔が熱くなる
でも濱田くん気づいてなさそうだし今言い出すのも変だよね…
「なぁ(名字)さん？」
「はい！？」
「あー俺の話聞いてへんかったやろー笑」
「ごめんごめん、何？」
「ん？何やっけ。あー！(名字)さん自分のこと
バカとか言うてたけど全然んなことないやん思て」
「いやいや授業聞かなすぎていっつも淳太に怒られてるしノートも全部淳太笑」
「でも後から見て分かるならええやん！
ハマダなんか授業聞いてへんし分からへんしで照史に笑われんねん！
あいつやてゆーて聞いてへんのに…」
「まあでもこの調子なら大丈夫だよ、定期考査頑張ろ？」
「おん！あ、ここ家やんな？」
「あ…本当だ」
「…送って、よかったんやんな？」
「あ、うん！ただあっという間に着いたからびっくりした。ありがとねお礼も」
「あ！そーいやもう1つお礼！」
「え？」
ポケットをパンパンと確かめようやく2枚の紙切れを出した
「これ。あの…よかったらでええんやけど、行かへん？」
「…映画？」
「ほんまはしげが彼女さんと行く予定やったんやけど
都合合わんくて俺にくれてん！…どう、ですか」
「しげ？ああ歯並び先輩ね」
「は、歯並び？」
「あっ気にしないで笑 でも悪いよもう奢ってもらっちゃってるし。
それこそ淳太とか照史とかと行った方が…」
「いや、でも俺は！あの、出来たら(名字)さんと、行きたいから…
あ、ほんまに嫌ちゃうかったらでええんやけど！
これ…一緒に行って、出来たらもうちょっと仲良なりたいなぁ、みたいな…」
ぎゅっと握ったチケットに視線を注いだままもじもじする濱田くん
気づいたらそのチケットの片方を手に取っていた
「…へ」
「…いいよ。行こ？」
「へ…うわ、まじか。まじか！っしゃー！」
後ろを向きガッツポーズする濱田くん
また私の方に振り返った濱田くんは眩しいほどの笑顔だった
「じゃあ…日時はまた後ででいい？」
「おん学校で話そ！」
「いやメッセージ出来るじゃん笑」
「あ…ほんまやな笑 ほなすぐメッセージするわ！またな(名字)さん！」
濱田くんは笑顔のままぶんぶん手を振って走り去ってしまった
映画か…
なぜか分かんないけど結構楽しみな自分がいた
そしてその日が来た
なぜか結構早く起きてしまった私
洋服悩んだり髪いじったりメイク工夫したり。
昨日の夜は入念にスキンケアしたし大丈夫だよね…
って私何でこんな気合い入ってるんだ？
そんなことをしているうちにいい時間
慌てて家を出た
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てでぃー(プロフ) - すいさん» 素敵なコメントありがとうございます。すいさんの影響で久々に全編読み返しちゃいました！笑 私も無類の当て馬好きで...淳太くんは当たって砕けるより、頭がいいから現実は分かっているけどでも女の子といたい！の方が似合う気がしまして！ご共感頂けて嬉しいです！ (2021年4月14日 0時) (
レス) id: a00ea9e1e8 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 最後の淳太のシーンを見ると今までのが全部切なく見えるというか、気持ちを隠そうとしてるのか諦めてるのかはわかんないけど、当て馬キャラが凄い好きでとても魅力を感じるタイプだからこの話の淳太くんがめちゃめちゃ好きです。可哀想とも違うなんか別の感情ですね。 (2021年4月5日 9時) (レス) id: a243a05fb8 (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - 私のリクに答えて下さったのクリスマスの短編集のコメで今さっき気付いて、何のリクしたか忘れちゃって笑コメ欄必死に探していたら、お返事返してなかったの発見して…すみません!遅くなりまして!名前隠してTwitterで紹介だなんて!嬉し過ぎて!今から探しに行ってきます! (2018年12月18日 3時) (レス) id: 9b260c34a2 (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - Yukoさん» いやいや、そんなお気になさらないでください！むしろ読みたいとのお声を折角頂けたのにご希望に添えず申し訳ありません...読み返し甲斐のある作品か分かりませんが嬉しいです！また何か発見があれば私にも教えてください！笑 (2018年5月24日 10時) (レス) id: 2940520ede (このIDを非表示/違反報告)
Yuko(プロフ) - てでぃーさんの作風が大好きで、つい無理なお願いをしてしまいました。ごめんなさい。これからも応援しています。作品は何度も読み返して、その度にキュンキュンさせていただいてます。 (2018年5月24日 8時) (レス) id: 326d509d03 (このIDを非表示/違反報告)
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