フェアチャンスとトンソク ページ23
「なぁ…今俺は幻が見えたんか？それとも
ほんまにあの神ちゃんがええ声で踊りながらラップしたんか？」
「偶然すねパイセン、俺にも同じ幻想が…」
しげと望もポカーンとしとる
「ハッ！すいません濱ちゃん先輩、俺ラップ好きなんでノってもうたらつい…！」
「え、ええよ別に、間違ってへんし…」
とはいえしーんと静かになる俺ら
沈黙を破ったのは望やった
「あ。(名字)さんからメッセージや」
「ぶえっ何て！？」
「別に大したことないで？ふつーの会話」
「続いてるんや…」
「やっぱやるやんけ小瀧ぃー見してぇや笑」
ニヤニヤ笑iい画面を覗き込むしげ
「…ほー名前Aって言うんや可愛らしいなぁ。(名字)A？」
「せやねん名前まで可愛いて俺ほんまにどうしたらええか…！」
「ほー…」
「…しげ？」
「ん？いやぁー別に？んで小瀧は何かするつもりなん？」
「今日一緒に帰ろって誘ってみよかなぁ」
「え！？あかんて！」
「何で？濱ちゃんには昨日チャンスがあった。俺は今日。フェアやん」
「フェアちゃう！フェアやけど！
俺は昨日チャンスやけどチャンスちゃうかって
望は今日がチャンスやけどほんまは昨日もチャンスでチャンスが…ん？」
ちょうどチャイムが鳴る
「んじゃ。お昼にでも聞くかなぁー」
望は欠伸しながら教室に戻って行った
「やばい…やばい…」
「おぉ落ち着け濱田笑」
「無理やてしげ助けて！」
「帰り誘うくらいは自分でやれやぁ笑」
「ほなしげはいっつも彼女どーやって誘ってるんすか！？」
「えぇーもう誘わへんよぉ2人で帰るのが当たり前やから
場所とか時間だけメッセージすんねん
ほら！『5時下駄箱』やって！わーい！」
「あ、え、ちょ」
しげは両手を上げて廊下を突っ走って行ってもうた
「か、神ちゃん…」
「先輩…」
「も、もちろん誘うで！？でも後ろ盾が…欲しい…」
「俺もさっきのラップの借りがあるんで…朝のホームルーム終わってすぐでええすか？」
「おん！神ちゃん最っ高やなほんま！」
「ほら、ホームルーム遅れてまいますよ！」
-あなたside-
バスケ部を見学した帰り
私は"トンソク"と書かれた赤い暖簾をくぐった
「へいいらっしゃいま…おっよぉ見る顔やと思ったらAやん！」
「よぉ照史！ふふっ笑」
「何か食べる？」
「じゃあ照史のおすすめで！」
「おしそこ座り！1名様入りまーす！」
『らっしゃい！』
厨房の大将の太い声に迎えられカウンター席に座った
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てでぃー(プロフ) - すいさん» 素敵なコメントありがとうございます。すいさんの影響で久々に全編読み返しちゃいました！笑 私も無類の当て馬好きで...淳太くんは当たって砕けるより、頭がいいから現実は分かっているけどでも女の子といたい！の方が似合う気がしまして！ご共感頂けて嬉しいです！ (2021年4月14日 0時) (
レス) id: a00ea9e1e8 (このIDを非表示/違反報告)
すい(プロフ) - 最後の淳太のシーンを見ると今までのが全部切なく見えるというか、気持ちを隠そうとしてるのか諦めてるのかはわかんないけど、当て馬キャラが凄い好きでとても魅力を感じるタイプだからこの話の淳太くんがめちゃめちゃ好きです。可哀想とも違うなんか別の感情ですね。 (2021年4月5日 9時) (レス) id: a243a05fb8 (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - 私のリクに答えて下さったのクリスマスの短編集のコメで今さっき気付いて、何のリクしたか忘れちゃって笑コメ欄必死に探していたら、お返事返してなかったの発見して…すみません!遅くなりまして!名前隠してTwitterで紹介だなんて!嬉し過ぎて!今から探しに行ってきます! (2018年12月18日 3時) (レス) id: 9b260c34a2 (このIDを非表示/違反報告)
てでぃー(プロフ) - Yukoさん» いやいや、そんなお気になさらないでください！むしろ読みたいとのお声を折角頂けたのにご希望に添えず申し訳ありません...読み返し甲斐のある作品か分かりませんが嬉しいです！また何か発見があれば私にも教えてください！笑 (2018年5月24日 10時) (レス) id: 2940520ede (このIDを非表示/違反報告)
Yuko(プロフ) - てでぃーさんの作風が大好きで、つい無理なお願いをしてしまいました。ごめんなさい。これからも応援しています。作品は何度も読み返して、その度にキュンキュンさせていただいてます。 (2018年5月24日 8時) (レス) id: 326d509d03 (このIDを非表示/違反報告)
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