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○you side
朝から仕事を終え、夜の公演まで時間がある。マンゲキに向かうか、喫茶店でお茶するか、この空き時間をどう過ごすか考えながら何気なくTwitterを開けば、気になる一件のツイートが。
「……え？」
そのツイートは先輩であるフーさんが、飲食店に入ったにも関わらず財布を忘れて支払いができないというなんともダメだなあすぎる内容だった。
肩を落としながら食事するフーさんが安易に想像出来て、不謹慎ながらも笑ってしまう。
「お疲れ様です、フーさん。元気ですか？」
中村「A……！元気やけど、今むっちゃ困ってんねん……！」
電話をかけると、すぐに繋がった。電話越しでも分かる、今にも泣き出してしまいそうな情けない先輩の声。
「Twitter見て電話したんです。フーさん今どちらですか？私時間あるんで行きますよ」
中村「えぇー……ほんまに？なんでそんな優しいねん……」
偶然にも、フーさんのいる飲食店と私の居る場所がかなり近いことが分かり、急いで向かうことになった。
指定された住所の場所に行くと、窓際で食事するフーさんと目が合い、これでもかと言わんばかりに大きく手招きをされる。
「フーさん！大変お待たせしました！」
中村「いやもう全然待ってへん！来てくれてほんっまありがとう……！危うく無銭飲食するとこやったわ……」
「なんとか防げて良かったです。……あ、良かったら私もご飯食べていいですか？お昼まだで」
中村「当たり前やん！奢ったる！ってかっこつけたいとこやけど……すまん、ひとまずツケといて」
「ふふ。そんな落ち込まんといて下さい」
中村「……いや、うん……ありがとう……でもほんま情けなさすぎて」
「それがフーさんの良いところっちゃいます？」
へなへなと小さくなるフーさんを横目に注文を済ませる。
落ち込みながらもちゃんと食欲はあるらしい。綺麗になりつつあるお皿を見て、少しホッとした。
「私もたまにやりますよ。お財布忘れたり、スマホ忘れたり」
中村「えー、ほんまに？」
「やから元気出して下さい。人間誰しも失敗はするもんです」
中村「……Aはほんまええ奴やなあ。はよ良い相手見つけて結婚しいや？あ、もしかしてもう彼氏できた？」
「フーさんそれセクハラです」
中村「え？！うわ、ごめん！！！そんなつもりは無かってんけど……！」
私の言葉に一喜一憂するフーさんって本当に面白いし見てて飽きひんよなあ。「冗談ですよ」と付け足せば、「なんやねんもー。焦ったやんー」と再びへなへなするもんやから自然と口角が上がった。愛すべき先輩すぎる。
本日も通常運転にて ページ20
朝から仕事を終え、夜の公演まで時間がある。マンゲキに向かうか、喫茶店でお茶するか、この空き時間をどう過ごすか考えながら何気なくTwitterを開けば、気になる一件のツイートが。
「……え？」
そのツイートは先輩であるフーさんが、飲食店に入ったにも関わらず財布を忘れて支払いができないというなんともダメだなあすぎる内容だった。
肩を落としながら食事するフーさんが安易に想像出来て、不謹慎ながらも笑ってしまう。
「お疲れ様です、フーさん。元気ですか？」
中村「A……！元気やけど、今むっちゃ困ってんねん……！」
電話をかけると、すぐに繋がった。電話越しでも分かる、今にも泣き出してしまいそうな情けない先輩の声。
「Twitter見て電話したんです。フーさん今どちらですか？私時間あるんで行きますよ」
中村「えぇー……ほんまに？なんでそんな優しいねん……」
偶然にも、フーさんのいる飲食店と私の居る場所がかなり近いことが分かり、急いで向かうことになった。
指定された住所の場所に行くと、窓際で食事するフーさんと目が合い、これでもかと言わんばかりに大きく手招きをされる。
「フーさん！大変お待たせしました！」
中村「いやもう全然待ってへん！来てくれてほんっまありがとう……！危うく無銭飲食するとこやったわ……」
「なんとか防げて良かったです。……あ、良かったら私もご飯食べていいですか？お昼まだで」
中村「当たり前やん！奢ったる！ってかっこつけたいとこやけど……すまん、ひとまずツケといて」
「ふふ。そんな落ち込まんといて下さい」
中村「……いや、うん……ありがとう……でもほんま情けなさすぎて」
「それがフーさんの良いところっちゃいます？」
へなへなと小さくなるフーさんを横目に注文を済ませる。
落ち込みながらもちゃんと食欲はあるらしい。綺麗になりつつあるお皿を見て、少しホッとした。
「私もたまにやりますよ。お財布忘れたり、スマホ忘れたり」
中村「えー、ほんまに？」
「やから元気出して下さい。人間誰しも失敗はするもんです」
中村「……Aはほんまええ奴やなあ。はよ良い相手見つけて結婚しいや？あ、もしかしてもう彼氏できた？」
「フーさんそれセクハラです」
中村「え？！うわ、ごめん！！！そんなつもりは無かってんけど……！」
私の言葉に一喜一憂するフーさんって本当に面白いし見てて飽きひんよなあ。「冗談ですよ」と付け足せば、「なんやねんもー。焦ったやんー」と再びへなへなするもんやから自然と口角が上がった。愛すべき先輩すぎる。
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桃餅(プロフ) - Mさん» コメントありがとうございます！阪本さん推しのM様にこの作品が届いてとても嬉しいです><！これからも阪本さんには活躍していただく予定ですので、引き続き読んでいただけたらと思います◎今後ともよろしくお願い致します！ (3月24日 23時) (
レス) id: dee8621d9c (このIDを非表示/違反報告)
M - 最近読み始めました☺️マユリカの阪本さん推しなので、これからも楽しみにしてます🫰 (3月20日 10時) (レス) @page19 id: 12b8be48d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃餅 | 作成日時：2024年2月8日 21時
