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きん「A、ギャルメイク似合ってるで」
「……ありがとう、きんちゃん」
人がまばらになってきた頃、声をかけてきたきんちゃんは、げっそりした表情をしている私を見て、引き攣ったように苦笑いをした。
「ほんまお疲れさんやな」と労いの言葉をかけてくれたきんちゃんに、やっぱりきんちゃんだけは違う、マンゲキ唯一の良心や、なんて感動しかけていたのに……
その感動は一瞬にして消えることとなる。
きん「……あのさ、」
「ん？」
きん「阪本が今コンビニ行ってんねん。帰ってくるまでそのままで待っといてくれへん？」
「なんで？」
きん「いやそりゃ、……ギャルなAを見せたい、から……？」
「……待つわけないやろ！きんちゃん嫌い！もう絶対信用せえへん！」
きん「え、ちょっと待ってや！さすがに“嫌い”は傷付くって！お願いやから訂正して！」
「知らん！」
きん「謝るから“嫌い”だけはほんまにやめてや〜！！」
私の名前を呼ぶきんちゃんを無視して、今度こそメイクを落とすため化粧室へ向かう。
いつのまにか辻さんも堂前さんも、荒川さえもおらんくなってたし……！せめて最後まで責任を取って欲しかった。
特に辻さん。あなたにはほんま、毎回振り回されるばかりです。
辻「あ、撮影会終わった？」
「！！！どこ行ってたんですか？！こんな状態の私を放置して！」
辻「ごめんごめん。スタッフさんに呼ばれて。ちなみに堂前さんは打ち合わせ、荒川は次の仕事があったらしいわ。やから許したってな？二人のこと」
「……」
再び目の前に現れた辻さんは、自分のことはそこそこに、他の二人を庇うような言葉を添える。
その優しさがほんまにずるい。思い切り怒りをぶつけるはずだったのに、できなくなる。
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桃餅(プロフ) - Mさん» コメントありがとうございます！阪本さん推しのM様にこの作品が届いてとても嬉しいです><！これからも阪本さんには活躍していただく予定ですので、引き続き読んでいただけたらと思います◎今後ともよろしくお願い致します！ (3月24日 23時) (
レス) id: dee8621d9c (このIDを非表示/違反報告)
M - 最近読み始めました☺️マユリカの阪本さん推しなので、これからも楽しみにしてます🫰 (3月20日 10時) (レス) @page19 id: 12b8be48d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃餅 | 作成日時：2024年2月8日 21時
