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可愛いは正義 ページ14
○you side
「荒川、メイク落とし貸してもらえる？」
荒川「え？Aさんもうメイク落としちゃうんですか？」
「当たり前やん。今日これから出番あるし」
荒川とのYouTube撮影が終わり、ぞろぞろとスタッフさん達が出て行く中、口を動かしながらもせっせとコンタクトを付け替える。度無しカラコンから、普段の度有りコンタクトへ。
視界が良好になり、改めて気付く。
「ほんまにちゃんとしたギャルやな」
荒川「やっぱAさん、カラコン無しでもむっちゃ可愛い！全然イケる！むしろこっちの方がナチュラルギャル感あっていい！」
「ギャルにナチュラルなんてあるん？」
荒川「ね、Aさん、まだまだ公演まで余裕ありますよね？折角なんで皆さんにお披露目しましょうよ」
「え？！そんなん無理無理！絶対ネタにされるやん」
荒川「Aさんは自己肯定感低すぎるんですよ！ほんっまに可愛いですから！堂前さんからも何とか言って下さいよ！！」
堂前「んー？まあ俺は自分が1番に見れたしラッキーくらいに思っとるから。なんなら誰にも見せんでいい」
荒川「これはこれで悶える……！良すぎ……！！」
ずっと黙って私達の会話を聞いていた堂前さんが口を開いたかと思えばとんでもないことを言い出してぎょっとした。視線を向けると、にこにこ満足そうに笑う堂前さんと目が合う。
たまに堂前さんって怖いねんな。表面上は笑顔でも、目の奥が笑ってない気すんねん。今がまさにそれ。
荒川「可愛いAさん、みんなに見てもらいたいのにー」
「可愛い可愛い荒川に褒めてもらえただけで私は十分幸せよ」
荒川「！！！Aさん〜〜！！ほんま好き！！大好き！！！」
少し気分が良くなったらしい荒川の一瞬の隙をついて、急いで会議室を出る。
足早に化粧室へ直行。頼むから誰にも遭遇するなと、たとえ遭遇しても私だと気付いてくれるなと、ウィッグで顔を隠しながら少し俯き、角を曲がった時だった。
辻「……え？誰？」
「……！」
ちょうど鉢合わせしてしまった、今会いたくないランキングの上位に入る先輩。
声で分かる、辻さんだ。
視界に入るカンフーシューズで何よりの確信を得た。
辻「……もしかしてA？」
「違います」
辻「いやAやん」
優しくも少し強引に顎を上げられ、隠していた顔が露わになる。
わざと目を細めて変顔したりしてあたかも私じゃないですよ、と他人なフリをして見せたけど当然だが何の意味も無かった。視界に映る辻さんはとてつもなくわっるい顔をしている。
ほんまに嫌や、逃げたい、どうしよう。
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桃餅(プロフ) - Mさん» コメントありがとうございます！阪本さん推しのM様にこの作品が届いてとても嬉しいです><！これからも阪本さんには活躍していただく予定ですので、引き続き読んでいただけたらと思います◎今後ともよろしくお願い致します！ (3月24日 23時) (
レス) id: dee8621d9c (このIDを非表示/違反報告)
M - 最近読み始めました☺️マユリカの阪本さん推しなので、これからも楽しみにしてます🫰 (3月20日 10時) (レス) @page19 id: 12b8be48d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃餅 | 作成日時：2024年2月8日 21時
