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廊下の突き当たりにあるドアを開け、空気が冷たくなったのが分かった瞬間、私はその場にずるずると崩れるように座り込んだ。
「……よく頑張った自分」
限界だった。
寂しさと悲しさと悔しさと、いろんな感情がぐちゃぐちゃになって、後輩2人の前では我慢していた涙が、一人になった瞬間溢れ出てきてしまった。
自分でもびっくりした。
後輩の解散で、涙が出るほど感情が揺さぶられるなんて思ってもいなかった。
辻「何してんねん こんなところで。風邪引くで」
「……え、つ、辻さん……？！なんで……」
辻「無理して笑ってる後輩を放って置けんやろ」
「……きんめ鯛と話してるとこ見てたんですか」
辻「同じ楽屋におったんやから見てないほうがおかしいわ」
「……痛！」
ピン、とデコピンをされ、反射的におでこを擦る。
辻さん容赦無いな……シンプルに痛いねんけど。
普通こういう時って優しくしてくれるんちゃうん？
デコピンするにしても、控えめに可愛く、ピン！みたいな。
そんなことを考えていると、なんだかおかしくなってしまい、思わず吹き出してしまった。
辻「元気でたやろ？」
「思ってたんと違うーってなって笑っちゃいました」
辻「なんやそれ。珍しく優しくされたかった？」
「これが辻さんの優しさって分かってるんで大丈夫です」
私の視線を合わせるように座り込んだ辻さんと視線が交わり、2人で笑い合う。
いつもよりも辻さんとの距離が近くて、緊張のせいか息が詰まりそうになる。
辻「アイツらは幸せ者やな、こんだけ泣いてくれる先輩がおって」
「………………辻さん、」
辻「今日だけは気が済むまで泣いたらええんちゃうか」
「………………っ」
辻「ただ、明日からは笑顔でアイツらの未来を応援するんやで」
今度は優しく背中を叩かれ、そのままゆっくりと撫でてくれる辻さんの手の温かさが伝わり引っ込んでいた涙がまた出てきそうになる。
「ずるいです、辻さん……」
辻「ええからはよ涙出しきり」
優しい辻さんの言葉に甘え、しばらくの間思う存分泣かせてもらった。
その間もずっと辻さんは背中を撫でてくれて……ほんまこの人、アカン人やわ。
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桃餅(プロフ) - さのさん» コメントありがとうございます！Dさんの柔らかい雰囲気、私も大好きなので上手く表現できてるか不安でしたがそのように言っていただけて安心しました(；＿；)Dさんには今後も登場していただく予定なのでこれからも喜んでいただけるよう精一杯書かせていただきますd(^^*) (2022年4月4日 23時) (
レス) id: dee8621d9c (このIDを非表示/違反報告)
桃餅(プロフ) - みぃさん» コメントありがとうございます！天国だなんて嬉しすぎるお言葉…！とても励まされます(´；ω；`)またDさんのお話は書く予定なので引き続き読んでいただけると幸いです(^^)これからもよろしくお願いします◎ (2022年4月4日 23時) (レス) id: dee8621d9c (このIDを非表示/違反報告)
さの(プロフ) - 初めまして！Dさんのお話とっても良かったです…！あの柔らかい雰囲気とても伝わってきました☺️またDさん読めたら嬉しいです。応援してます！ (2022年4月4日 1時) (レス) id: fcd449820d (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - Dドリ大好きなので最新話天国にいるみたいでした😭💓これからも楽しみにしてます！ (2022年4月4日 0時) (レス) @page29 id: e1d7879e80 (このIDを非表示/違反報告)
桃餅(プロフ) - みゃんさん» コメントありがとうございます！そして大変すいませんでした。お恥ずかしながら単純に誤字してましてそのままコピーしてたせいでずっと間違ってました(-_-;)言っていただき大変助かりました！修正しておきます◎ (2022年4月2日 21時) (レス) id: bd94507b2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃餅 | 作成日時：2022年3月24日 23時
