One step Two step (ページ6)

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Story.6 ページ6

「そうそう、それでさ、あの映画はやっぱりラストシーンが良かったよね！」

『そう〜！最初から読めない展開が面白かったけど私も特に最後のところが好きだなぁ…』

ジスくんは行きつけなんだって言って
パスタの美味しいお店に連れて来てくれた。

ジスくん見た目からしておしゃれそうだな〜
って思ってたけどやっぱりおしゃれな人だった。

パスタを食べながら色々プライベートなことを
話しているうちに、好きな映画が一緒だったり
カフェ巡りが趣味だったりして盛り上がった。

「ところでAちゃん、今更だけど僕と2人っきりで居て大丈夫？」

『えっ？』

「いやぁ…ほら、Aちゃんに彼氏とか居たら悪いなって。Aちゃんも僕の誘いを断りづらかったりしたかなって。」

本当に今更だなとは思ったけど
ジスくんの心配には及ばない

『あ〜！なんだそう言うことか(笑)それなら心配しないで。彼氏は居ないしジスくんからのお誘いを断りづらくて来たんじゃないよ。すっっごく楽しいし！』

…………ん？

なんだろうこの思わず本音が出たと言うか
"言ってしまった感"は。

それもとびきり笑いながら言ったせいか、
ジスくんはポカンと口を開けている。

『あっ、えっと……』

引かれてるでしょ完全に引かれてるよこれ…

「…良かった。僕もAちゃんと同じこと思ってたから。すっっごく楽しい！」

ジスくんも同じように
目尻にめいっぱいのシワを寄せながら
そう言ってくれた。