One step Two step (ページ41)

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Story.41 ページ41

私達の4回目の記念日。

新しい土地での暮らしは
最初こそやっぱり大変だったけれど。

思った通り、ジスが居たおかげですぐに慣れた。

ケーキに挿した4本のろうそくを
一緒にふーっと消す。

「もう4年も経つんだね。もっと一緒に居る気がする。」

『本当にあっという間！でも1つ1つちゃんと覚えてるよ。』

いつの時だってジスは優しかった。

温かく包み込んでくれた。

「今日は僕から話があるんだ。」

スッと正座して真剣な顔をするジス。

「これまで色々なことがあったけど、2人で乗り越えて来たね。」

『うんうん』

「そんなAとこの先もずっとずっと一緒に居たいと思ってる。」

「僕と結婚してください。」

…これは夢だろうか

目をキラキラさせたジスが
私の両手を取ってプロポーズをしている。

断る理由なんてない。

ずっと私もそう思っていたから。

『はい…！お願いします！』

私にはジスしか居ないんだ。

これから先もずっと。

ジスがこうして両手を取って居てくれるから。

ジスがあの日一歩二歩と
私に近付いてきてくれたから

今日の私達がある。

そして未来の私達が見える。

「A、愛してるよ」

『…私も。』

ジス、ありがとう。

私を選んでくれて。

- One step Two step -

fin.