Story.36 ページ36
ジスと付き合ってからも
季節は目まぐるしく過ぎて行く。
相変わらず仕事はドタバタしながら
片付ける日々だけど。
それもまたジスが隣に居るから
へっちゃらと思えるわけで。
そして私達は付き合って
1年経ってから同棲を始めた。
そこはもうジスの律儀さで、
"「1年経たないうちは同棲はしないでおこう。…いや本当は今すぐ一緒に住みたいけど…」"
とか何とか。
"「Aのご両親に示しがつかないかなって…」"
ほう…
そこまで考えてくれていたのか…
と心が温まってしまったし、
それを実際両親に話したら
感動して涙を流していたくらいだ。
両親も本当にジスを気に入っていて
既に何度か会っているけど
何度会ってもジスにデレデレしている。
…やめてよ、私のジスなんだから。
と思いつつ嬉しかったりする。
そんなジスと晴れて同棲することになり、
本当に毎日ジスの顔が見れる嬉しさと
未だにその格好良さにドキッとしたりして。
「毎日Aと一緒に居れるなんて幸せ過ぎない？僕宇宙一幸せ者だよ。」
なんて真面目な顔して言うもんだから
口角が上がらずにはいられない。
『私だって幸せ。ジスとずっと一緒に居れて、毎日色々なことが話せて。楽しくて仕方ない！』
とんでもなくつまらなかった日々も
ジスが居るだけで何もかも変わった。
特に代わり映えもしないと思っていた景色も
ジスが居たら絶景に変わる。
コンビニだってジスと行けば花園に見える。
ある日デスクに座ったらソクミンから
「Aはどうするの？付いていくの？」
と聞かれた。
だがこちらは何のことだかさっぱりである。
『付いていくって、どこに？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 75人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mi | 作成日時：2019年10月23日 20時
