Story.30(ジスside) ページ30
付き合ってから初めて祝うAの誕生日。
ここはやっぱり盛大にお祝いしたい。
とは言えどうしたら良いものか…
ああ、ソクミンに相談しよう。
ソクミンに誕生日計画を相談すれば、
二つ返事で協力を快諾してくれた。
「2人が一緒に居るのを見るとこっちまで幸せになれるし、大事な2人のことだからもちろん協力するよ！」
こうしてソクミンという強靭な協力者のもと、
Aの誕生日計画は進行した。
どんなプランにするか、
どこで演出するか、
当日の服装はどうするか…
よし！
プランも考えた。
服装も選んだ。
バースデーカードも作った。
Aの喜ぶ顔が見たくて。
その一心で一生懸命準備してきた。
当日になると、僕は自分のプランに
両手を挙げて賞賛したいくらいに
赤いドレスを着こなした綺麗なAが居たんだ。
こんなに綺麗な人が僕の彼女で良いのだろうか…
前日から貸し切った教会。
そしてその前に一生懸命並べたキャンドル。
目を輝かせながら今にも泣きそうになる瞳。
堪らなくなって思わずAを抱き締めた。
「お誕生日おめでとう。それから僕の彼女になってくれてありがとう。」
"『急にどうしたの(笑)』"
なんて笑ってごまかしてるけど
顔は真っ赤だし泣いていることもわかってるよ。
「愛してる。」
『ありがとうジス…。今までの人生で1番幸せな誕生日になったよ。』
また君のことを泣かせる僕になっちゃったかな。
この先も、もっともっと
感動の涙を流させるつもりだから宜しくね。
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作者名：mi | 作成日時：2019年10月23日 20時
