Story.27 ページ27
最近ジスとソクミンがやたら
仲良くしている気がする。
ちょっと妬けちゃうなあなんて思う。
ソクミン相手に嫉妬するなんて…とも思うけど。
「Aごめん、今日ちょっと用事あるから送れないや…家着いたら連絡してね！」
私にそれだけ告げて足早に去っていった。
ジスがあんなこと言うの珍しいなあ。
元々過保護気質な彼が
恋人になったらもっと過保護が増したのだ。
"「大丈夫？ちゃんと寝れた？」"
"「ごはん1人で食べれる？」"
"「お風呂1人で入れる？」"
を聞かれた時はさすがにえっ？って声が出たし
ジスもまた、
"「あっ、ちがっ、えっと…、さすがにこれは違うか………」"
ってめちゃくちゃ取り乱して躓いてたっけ。
格好いいのにそういう面もあるからジスが好き。
ちょっとデスクを片してから外に出れば
なんだ、ソクミンと一緒だったみたい。
ご飯でも行くのかな。
でもそれならソクミンとご飯行くって
言ってくれたら良いのに…。
結局私からただいまの連絡を入れてから
ジスから返事が来たのは夜中0時だった。
次の日からのジスは何か変というか…
そわそわしてるというか…
いつもは落ち着いた紳士みたいな人なのに。
最近落ち着きが無いように感じる。
何かあったのかなって思ったけど、
ジスにもジスで色々あるんだろうなあ。
ぼんやり考えながら
デスクに置いてあるカレンダーを眺めた。
…あっ、もうすぐ私の誕生日だ。
年を取るのは嫌だけど今年は例年と訳が違う。
でも誕生日が近くなろうが
一向にジスからのアクションは何も無い。
…もしかして、誕生日忘れてる？
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作者名：mi | 作成日時：2019年10月23日 20時
