One step Two step (ページ24)

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Story.24 ページ24

『ねえジスくん』

「な〜に」

あの日ジスくんが私に言ってくれたこと、

ひとつだけ引っかかってることがある。

"「Aちゃんのことが好きです。ずっと前から」"

ここで言う"ずっと"って
いつからなんだろう…

『ジスくんいつから私のこと好きなの？』

お昼ごはんにハンバーグ定食を食べていた
ジスくんがわりと盛大に吹き出す。

ソクミンや他の人ならただ汚いなって
ドン引きなのにジスくんだから許せてしまう。

「A…社員食堂でそんなこと聞かないでよびっくりした…」

そんなこと言って顔を真っ赤にしながら
"「汚くしてごめん…(笑)」"って
テーブルをせっせと拭いてる。

考えてみると、"ずっと"と
言われる程長い時間は過ごしていない。

『気になるから教えてよ〜』

「じゃあさ、"ジスくん"じゃなくて"ジス"って呼んで。そしたら教えてあげる。」

…それは

あの後1度呼び捨てにして欲しいって
言われて呼ぼうと思ったものの…

いざ本人を目の前にすると恥ずかしくて
呼び捨てになんか出来なかったのだ。

当のジスくんはあっさり
"「A」"って呼んでるけど…

でも気になるなあ…

『わかった……』

今か今かと期待を込めた顔で私の顔を覗く

『ジス……』

「よく出来ました〜」

わしゃわしゃって頭を撫でられる。

…いや、それこそここ社員食堂なんだけど…

違う違う

『…あ！ジス騙したでしょ？！』

もうジスには敵いそうもない。