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Story.23 ページ23
元から大きなジスくんの目が
これでもかってくらいに開いた
そしてその次に項垂れて頭を抱えたのだから
もうここで私の恋はTHE ENDなのである。
ちょっと期待していた節もあったなんて
今思うと恥ずかしいくらいに。
はぁ…
って溜め息をついたあとに
「Aちゃんに言わせるなんて…僕って全然ダメダメだね…好きな子のことを泣かせてしまうし、親友にはゲンコツされるし…」
好きな…子……？
というかジョンハンくん
ジスくんにゲンコツしたんだ…
「僕からもちゃんと言いたいんだ。」
ジスくんに真っ直ぐに見つめられて
目が離せなくなる。
「僕もAちゃんのことが好きです。ずっと前から。…僕と付き合ってください。」
今たぶん世界で1番幸せなんだろうなあ…
何の取り柄もない私が
ジスくんの瞳の中を独占しているのだから。
今だけはシンデレラになった気分でいたい。
『はい、宜しくお願いします…！』
0時になったら魔法が解けちゃうんじゃないかと
思うくらい私には非現実的なことが起きた。
「今日から僕達恋人だね。」
にこっと笑いながらそんなことを言うから
緩む頬を止められない。
恋人がジスくんだなんて
今思えばシンデレラよりもすごい気がする。
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作者名：mi | 作成日時：2019年10月23日 20時
