One step Two step (ページ22)

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Story.22 ページ22

ジスくんは

"「どこか行きたいところある〜？」"

なんて言いながら楽しそうに歩いてる。

私と一緒に居ることが
楽しいって感じてくれているのかな…

そうだったら良いな。

お昼ご飯に、とちょっとおしゃれなカフェに入った。

というのも、ジスくんは夜
予め調べておいてくれていたらしい。

どこまでも完璧な人だ。

ジスくんが気遣ってくれたおかげで
昨日のことが無かったことのように
今この瞬間が心から楽しいと思った。

美味しくご飯を食べ終え食後のコーヒーを
飲みながら他愛もない話をする。

話が途切れたタイミングで
ジスくんが深く深呼吸をした。

「あの…昨日のこと…」

…そうだ。

いくら今日がすごく楽しくても
昨日起きたことは変わらない。

『……うん…。』

「Aちゃん…ごめんね。僕が傷付けちゃったかなって…。」

そんな…

ジスくんは謝らなくて良いのに…

『その…ジスくんは決して悪くなくて…その件に関しては私が勝手に勘違いしただけなんだけど…』

言える

今なら言える気がする。

『勘違いして傷付いたのには理由があって…』

『私、ジスくんのことが好きなの。』