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Story.17(ジスside) ページ17
入社して1年が過ぎた頃かな
廊下で重い荷物を持つ君を見つけた。
"どんな風に声をかけて手伝おう…"
そんな風に考えていたらAちゃんの
後から走ってきたソクミンがサッと
手を貸してあげてあげていて…
あっという間に僕の出る幕はなくなった。
自分の勇気の無さに半ば項垂れながら
仕事に戻ろうと思ったら突然肩を掴まれた。
「よっ。」
仲良しのジョンハンだった。
「あぁジスってあの子のこと好きなんだ〜？」
「そんなこと…無いって…」
「ジスの顔が物語ってるよ。好きで好きで仕方ないって感じの顔。」
……僕そんなに表情管理出来て無かったの？
もう仕方ない
と思って観念してAちゃんの話をした。
「Aちゃんとまだ話したことも無いからさ…ゆっくり距離を縮めたいなって思ってるんだよね。」
「…ジスがそんな真剣な顔するってことはものすごく本気なんだな。良いじゃん、応援する。」
いつものジョンハンなら
僕のことをクスクス笑うのに。
人に宣言したら気合いが入った。
それからそんな僕に
大チャンスが舞い込んで来た。
Aちゃんの部署に異動になった。
こんなことってある？
もうこんなの頑張るしか無い。
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作者名：mi | 作成日時：2019年10月23日 20時
