One step Two step (ページ16)

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Story.16 ページ16

「俺はジョンハン。ジスと同期だからつまりは君とも同期。名前、Aちゃんだっけ？」

同期にこんな人居たんだ…。

いやいや、なんで名前知られてるの…？

『う、うん…』

「ジスがいつもAちゃんの話ばっかりするからさ。しかも超〜愛おしそうな顔して。」

『えっ…？』

「本人からはっきり聞くべきだと思うから俺もこれ以上は言わないけどさ。まぁジスの気持ちも汲んでやってよ。あいつ今もずっとAちゃん探してるよ。」

ジスくんが私のこと…

『ジョンハンくん、ありがとう…』

今の私にはジスくんに合わせる顔が無い…。

ジョンハンくんに呼び止められたけど
そのまま自分のデスクに戻って来てしまった。

何度も引き返そうとした。

何度もジスくんのところに
行かなきゃいけないと思った。

だけど
もう少しジスくんに伝える言葉を考えたい。

きちんと気持ちを整理して向き合いたい。

私が後悔に押しつぶされているうちに
息を切らして髪もボサボサになった
ジスくんが戻ってきた。