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Story.14 ページ14
でも見ちゃったんだ
あの後お手洗いに行こうと思って席を立ったら
ジスくんが女の人と話してて…
その女の人の髪を触ってたとこを。
…そうだよね
そうに決まってるじゃん。
私は脇役にもなれない。
ジスくんがあまりにも優しくしてくれるから
私は1人勘違いしてたんだ…
好きだなんて認めなければ良かった。
この気持ちに気付かなければ良かった。
ジスくんと…
出会わなければ良かった。
気付いた時には
立ち尽くす私に向かって
ジスくんが走ってきていた。
…やだ
今はジスくんの顔見れない。
気持ちが溢れちゃうから。
ジスくんとあの女の人にとって
迷惑な私の感情が止まらなくなるから…
とっさに走って
ジスくんの前から逃げた。
あぁ…社会人なのに
こんなことで仕事を放棄するなんて…
やっぱりダメだな。
恋は向いてない。
ジスくんごめんね。
でも酷いって思っちゃった。
こんな状態で…
と思いながら1時間くらいトイレにこもっていた。
……ジスくんがずっと会社内を
走り回って私を探していたとは知らずに。
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作者名：mi | 作成日時：2019年10月23日 20時
