One step Two step (ページ13)

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Story.13 ページ13

ジスくんからもらったブレスレットを
毎朝つけてはにやにやが止まらない。

口角を下げようと思っても
言うことを聞いてくれない私の口。

誰の高価なアクセサリーよりも
私の腕に光るピンクゴールドのブレスレットが
世界で1番光っているように見えた。

…だって、
ジスくんがプレゼントしてくれたんだもん。

席に着くと
隣にはもうジスくんが来ていた。

『ジスくんおはよう』

って言えば

「Aちゃんおはよう。今日なんだか甘〜い匂いがするね。」

…この間買った香水を付けてみたけど
付けすぎたかな…。

ジスくんこの匂い嫌いだったかな…。

「僕が好きな匂い。良い匂いだね〜。」

私の表情で察したのかな。

ジスくんはいつも私の思っていることに
良く気付いてくれて、安心する言葉をくれる。

ジスくんのあたたかい言葉だから
何よりも信じられるし不安が消えて無くなる。

ジスくんがスッと立ち上がったから
どこか行くのかなって思っていたら

「つけてきてくれたんだね。やっぱりAちゃんがつけると何倍も可愛い。」

って耳打ちしてくるから…

私の心臓の鼓動がピークになった。

そう言ってジスくんはどこかに行ってしまった。