One step Two step (ページ2)

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Story.2 ページ2

月曜日の朝

部署合同朝礼の真っ只中。

余りにも長い部長の話に
半ば魂をそこら辺に散歩させていたら
部長の少し後ろに人が居るのが見えた。

…あ、始まった。朝の体操。

これがうちの会社では月曜の朝恒例。

ただの体操なら良かったのに…
実際は体操と称したダンスである。

何とも半年前に他部署のクォンスニョンさん
って人が振付を考案したらしく、
そのレベルが高すぎてほとんどの人が踊れない。

もちろん私も例外なくついて行けない。

サボってると前方のクォンスニョンさんから

「右手ピーン！左手シャキン！」

って怒号みたいなものが飛ぶから
やってる風にやらざるを得ない。

……のに。

さっき部長の少し後ろに居た人は
完璧にこなしてる…。て言うか誰あれ…？

(見覚えの無い顔…)

すらっとした体型に
おっきな瞳。ぷっくらとした涙袋。

大人のたしなみ
程度にしか女子力を備えていない私は
隠れたくなるくらいにはその人は美男子だった。