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桃瀬さんのことをほとんど知らないけれど、俺の感覚としては、彼女は学年に1人はいるみんな大好きマドンナ属性がしっくりくる女性だ。たぶん、今日初めて彼女を見た樹の感覚も近いものだと思う。
そして、そんな人の隣には大抵。
「･･･隣のイケメンとめちゃくちゃお似合いだな」
イケてるメンズがセットなのがワンパッケージだ。
･･･間違いない。
顔はシュッとしていて、男の俺ですら感じる色気と、仕事が出来るオーラが滲み出ているのが何とも言えない。なんなら落ち着いたイケてるボイスがマイクを通して聞こえてくる。
株式会社SIX’Sのブースでは、そのイケメンが企業説明、桃瀬さんはというとPC操作したり、配布物を配ったりしていてアシスタントといった役回りだろうか。ここのブースだけ、圧倒的ビジュアルでなんだか眩しい。
『別にさ、戦いを挑んでるわけでもないのにさ』
「ん？」
『この敗北感はなんなんだろうね、樹』
「･･･まぁ、中身がイケてるかイケてないかの差だな。顔だけだったら北斗、いい勝負だと思うもん」
『･･･俺、樹のこと好きになってもいい？』
「やめれる？ごめんだけど俺、どノーマルだわ」
冗談を言い合いながら気を取り直し、とりあえず入り口側から企業のブースをまわることにした。本来の目的はこれなのだから。樹の提案で、桃瀬さんの企業のブースは最後に行くことになった。
俺ももうすぐ社会人になってしまうのか。
メモを取りながら残りの学生で居られる時間が急に恋しく感じる。
正直、仕事に就くにあたり、漠然と人の役に立ちたい、自分のスキルを上げたい、という希望はあるが、これといってやりたいことも職種もないのが俺の困ったところだ。今日の説明会で方向性でも見つかればと、真面目に話を聞いてメモをとる。
大学主催の説明会とはいえ、日常の大学生活では知り得ない、様々な業界の話を聞くと素直に楽しい。ネットや求人情報だけでは得られない生の情報というのは非常に大切なんだと感じる。
隣に座る樹は少し眠そうだ。興味ある企業とそうでない企業の差がハッキリしていて、ある意味羨ましい限りだ。
そしてとうとう、その時間が、やってくる。
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月妃(プロフ) - 桜さん» その他、多々ご希望に沿えず申し訳ありませんでした。貴重なご意見ありがとうございます。 (2021年1月30日 3時) (
レス) id: 9fa29a3ce2 (このIDを非表示/違反報告)
月妃(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます。既にご存知かもしれませんが、お気に入り追加という機能を使用して頂ければしおり機能を兼ねていますので、読んだ続きからお楽しみ頂けます。次回更新の際も通知を受け取れたりと便利ですので、是非ご活用頂ければと思います。 (2021年1月30日 3時) (レス) id: 9fa29a3ce2 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続けてのコメントですみません(>_<) この物語って芸能人設定ではなくて一般人 しかも学生さん設定だったんですね。。。 そうならそうで作品の紹介の所に書いていて 欲しかったですね｡｡｡ (2021年1月30日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません。。。 思ったのですが...。 物語の各題名・だと後からどこまで読んだのかが分からないので数字もしくは第○話に変えてはどうでしょうか？ (2021年1月30日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月妃 | 作成日時：2020年6月29日 0時
