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クリスマス。
その日は朝からバイトだった。
仕込みを手伝い、ランチの時間帯を迎えると、楓さん考案のスペシャルランチのオーダーがひっきりなしに入った。
キッチンから見える客席は、カップルでほとんど埋め尽くされていて、店内に流れるもっともらしい音楽と共にクリスマスなんだな、と実感させられた。
そんな光景を見ながら、俺もいつか桃瀬さんと･･･と頭をよぎった自分に驚いたと同時に笑ってしまった。
今までの俺では考えられない。その上、数日前あいつらには先走りすぎだとかなんとか偉そうなことを言っておいて、自分はこのザマだ。
･･･馬鹿な、俺。ちょっと言い過ぎたかも、ごめん。
2人に心の中で謝っておく。
ランチのラストオーダーも終わり、一旦お店はクローズ。夜の営業の準備が始まる。今日の俺は夜の仕込みを手伝ってから7時上がりのシフトだった。
先に休憩しておいで？と楓さんに賄いのホットサンドプレートを渡された。チキンがゴロッと入ってるお気に入りのやつ。
誰もいない客席に先にプレートを置き、ロッカーでスマホと読みかけの小説を手にして戻る。椅子に腰掛け、いつものようにスマホに触れると、ロック画面に不在着信を知らせる通知が表示されていた。
1時間前、知らない番号、そして固定電話。誰だろう。
プレートについているオニオンスープを飲みながら、着信があった番号をネットで検索するけれど、それといった情報は得られなかった。ま、今まで何度かあったようにどこかの企業の面接通過の連絡かもしれないし、後から折り返しでもいいか。先にお腹を満たす事に専念しよう。
『ごちそうさまでした』
楓さんの賄いは今日も抜群に美味しかった。
食べ終わったお皿を片付け、飲み物のおかわり片手に席に戻る。一口飲んでから、不在着信の番号をタップ。コール音が2回鳴ったところで繋がった。
「お電話ありがとうございます、株式会社SIX’Sの桃瀬と申します」
『えっ！？あ、あの、松村と申しますが、先程携帯にご連絡いただいたようなのですが･･･』
電話の向こうの名前を聞いて一気に心拍数が上がった。
めちゃくちゃ心臓に悪い。
サンタが本当にいるのなら、俺へのクリスマスプレゼントを絶対に間違えていると思う。
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月妃(プロフ) - 桜さん» その他、多々ご希望に沿えず申し訳ありませんでした。貴重なご意見ありがとうございます。 (2021年1月30日 3時) (
レス) id: 9fa29a3ce2 (このIDを非表示/違反報告)
月妃(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます。既にご存知かもしれませんが、お気に入り追加という機能を使用して頂ければしおり機能を兼ねていますので、読んだ続きからお楽しみ頂けます。次回更新の際も通知を受け取れたりと便利ですので、是非ご活用頂ければと思います。 (2021年1月30日 3時) (レス) id: 9fa29a3ce2 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続けてのコメントですみません(>_<) この物語って芸能人設定ではなくて一般人 しかも学生さん設定だったんですね。。。 そうならそうで作品の紹介の所に書いていて 欲しかったですね｡｡｡ (2021年1月30日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません。。。 思ったのですが...。 物語の各題名・だと後からどこまで読んだのかが分からないので数字もしくは第○話に変えてはどうでしょうか？ (2021年1月30日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月妃 | 作成日時：2020年6月29日 0時
