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予期せず桃瀬さんと相見えることなってしまった。全く言葉が、質問が浮かばない。
元々読書は好きだからボキャブラリーは人並み以上にはあると思っていたし、頭の回転もそんなに遅い方ではないと自負していた。
･･･どうやら自分のことを過信しすぎていたらしい。質疑応答とはいっても、会話が続く気がしない。
これは就活、これは就活。
頭の中で自分に言い聞かせ、とりあえず最低限の質問を忘れないようにメモに書き留める。その間に、桃瀬さんの回収業務が終わったらしい。説明会から個別相談の形へブース前方の机と椅子のレイアウトの変更が藤ヶ谷さんと桃瀬さんによって行われ始めた。
俺と樹が座っている前列は全て空席になっていて、面談と待機用の椅子をそこから移動させるようだ。椅子を移動させようと俺の目の前にやってきた桃瀬さん。
･･･気付いたら、体が勝手に動いていた。
『･･･あの、手伝います』
「あ、ありがとう。･･･じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかな？ここに3個を4列、並べてもらってもいいかな？」
『･･･わかりました』
少し驚いた後、ありがとうと言ってくれた声はとても優しかった。
おそらく俺の行動が悪目立ちしないようにだろう、隣にいたはずの樹も藤ヶ谷さんに声をかけて俺のように椅子の移動を手伝っていた。途中で樹と目が合う。なんとなく彼の言いたいことはわかった気がした。
『他に手伝うことはありますか？』
「他は大丈夫だよ？お手伝いありがとう。一旦席に戻ってもらって、もう少し待っててね？」
一企業の採用担当というより、説明会が終わった今は大学のOB•OGという立ち位置なのだろう、言葉遣いが堅苦しくなくなっていた。言われた通り、席へ戻って腰をおろす。同じように戻ってきた樹とまたしても目が合うが、お互い何も発しない。
2人の準備が終わるまで、席を立つときに乱雑に置いたメモ帳を手に、じっと眺めていた。
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月妃(プロフ) - 桜さん» その他、多々ご希望に沿えず申し訳ありませんでした。貴重なご意見ありがとうございます。 (2021年1月30日 3時) (
レス) id: 9fa29a3ce2 (このIDを非表示/違反報告)
月妃(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます。既にご存知かもしれませんが、お気に入り追加という機能を使用して頂ければしおり機能を兼ねていますので、読んだ続きからお楽しみ頂けます。次回更新の際も通知を受け取れたりと便利ですので、是非ご活用頂ければと思います。 (2021年1月30日 3時) (レス) id: 9fa29a3ce2 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - 続けてのコメントですみません(>_<) この物語って芸能人設定ではなくて一般人 しかも学生さん設定だったんですね。。。 そうならそうで作品の紹介の所に書いていて 欲しかったですね｡｡｡ (2021年1月30日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにいきなりすみません。。。 思ったのですが...。 物語の各題名・だと後からどこまで読んだのかが分からないので数字もしくは第○話に変えてはどうでしょうか？ (2021年1月30日 1時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月妃 | 作成日時：2020年6月29日 0時
