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『マーク、一緒に寝よう』
「……お前さ」
枕を持ってマークの部屋に行くとマークは課題をやっている最中だった。マークの今の本業は学生だから、勤めに行くよりこうして家にいることの方が多い。眼鏡をかけているマークは《優等生》という言葉がぴったり似合う人で、他人の血で手を染めるようなことをしているとは到底信じられないだろう。『テヨンくんもジェヒョンくんもいいって。ドヨンさんはちょっと悩んでたけど』「…………」ドヨンさんが懸念しているようなことは起こるはずがない。だって私とマークだもん。大袈裟だと嫌がるから言わないけれど、マークは私の恩人だから、好きとか嫌いとか、そういう部類の感情は持ち合わせていない。許可なく布団を敷き始めた私にため息をついたマークは「これが終わったら俺も寝る」と机に向き直った。
和室なのはマークの部屋だけで私はこの畳の匂いが気に入っていた。ちょっと鼻につくっちゃつくんだけど、この匂いがすると、マークと一緒にいるんだって思えるから。マークは課題を終えたようなのに、眠気が来ないのか寝る気配はなく分厚い本を読み出す始末。『マーク』「……」『寝ようよマーク、私もう限界だよ』「先に寝てていいよ」『私はオッパと寝たいの』昨日ドヨンさんがご飯を作りながら見ていたドラマの主人公の真似をしてみたら、マークは勢いよく座っていた椅子から落ちた。結構音が響いたのか、今日は仕事がないと喜んでいた隣の部屋のジェヒョンくんが「大丈夫？」と声を掛けてきた。
「だ、大丈夫！Aがジャンプして、それで転んだだけ」
『違うじゃん！マークが「とにかく大丈夫だから！」』
それ以上私が何も言えないように、私の口を手で覆ったマークは言葉をかぶせてジェヒョンくんに叫んだ。「ならいいけど、怪我するなよ」いやよくないし、ジェヒョンくんも何納得してんの？未だに私の口は覆われていて、安心したように肩を落としたマークに腹が立ったから指を軽く噛むと「お前！」ってこちょこちょしてきたから、そのまま足をマークの腰に絡ませたら動きが止まったから、チャンスだと思ってちょっとだけ力を入れるとマークは簡単に私の隣に横になった。
『私の勝ち！』
「…………あのさ」
『お説教なら明日聞く…もう眠い…』
ドヨンさんみたいに女らしくないとか、もっと大人しくしろとか言うんでしょ。いい子のマークはいつもドヨンさんに賛同するから予想できるよ。
『マーク、久しぶりにあれやって』
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cafe(プロフ) - ハラハラしつつも、日常の中に見えるクスッと感がたまらなく好きです！（個人的にドヨンの溢れ出る主人公への愛とジェヒョンの静かなシスコンの対比が大好物です笑）。筆者様のペースでこれからも更新頑張ってください！続きも楽しみにしています。 (5月4日 18時) (
レス) @page30 id: 509f3fa889 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 面白すぎる！素敵な作品です(*'▽'*) (5月1日 21時) (レス) id: 272efde30c (このIDを非表示/違反報告)
cooky(プロフ) - 続き楽しみにしております！ (4月28日 22時) (レス) @page28 id: 55ebdcbd41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴおん | 作成日時：2024年3月19日 8時
