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『ご飯食べないの？』
「食べるよ」
『早くしないと遅刻するよ』
「俺が遅刻したってAには関係ないだろ」
『でも……「うるさい！」』
マークがお箸を机に叩きつける。結構力が入っていたようで、お椀が倒れお味噌汁の中身が全てこぼれてしまった。……そんなにしつこくしたつもりはなかったんだけどな。ジェヒョンくんは歯磨きしていた手を止め、目を見開きこっちを見ていた。ドタドタと大きな足音がして「どうしたの！」とドヨンくんが飛び込んでくる。『……いや、別に』「別にって……味噌汁こぼれてるじゃん、何があったんだよ」唖然としているドヨンくんを余所に、雑巾を持ってきたテヨンくんは怒ることなく静かに机を拭いてくれた。
『もったいない……』
「俺が悪いの？」
『こぼしたのはマークじゃん』
「元はと言えばお前が悪い」
『なんで？』
「なんでって」
『私は悪いこと何もしてないよ』
「あいつを連れてきただろ」
『…あいつってドンヒョク？』
「そうだ」
『じゃあ放っとけって言うの？それでドンヒョクに何かあったらどうするの？』
「どうもしないよ、何かあったとして俺たちには関係ないだろ」
『それ本気で言ってるのならおかしいよ』
マークはなぜドンヒョクをここまで嫌うのだろうか。昨日といい今日といい、マークに直接被害があった訳ではないのにあんな乱暴をして、こんなに酷いことを言って。妹の私を守ろうとしてやったことなのだとしても行きすぎの行動だ。残ったおかずを一口だけ食べて「俺も今日休むから、ヒョン電話しておいて」と立ち上がったマークは何だかピリピリしていた。休むってことはお家にいるってことだよなあ……。それだとドンヒョクが休まらないんじゃない？「うるさくするなよ、あと、俺にあいつの顔を見せないで」『………分かったよ！』私はマークの額を思い切り叩き、リビングに放置してあったドンヒョクの荷物と、玄関にある2人分の靴を持ち部屋まで走った。
『ドンヒョク！家出しよう！』
足で挟んでいる布団を引き抜くと、ドンヒョクは面倒くさそうに起き上がった。「それでどうすんの」『クンさんのお家に行く』クンさんはドヨンくんのお友達で、何回かお家に来たことがあるから信用ができる。それに何かあったらいつでもおいでと言ってくれた。その“何か”は間違いなく今なのだ。部屋の外から聞こえるマークの声は無視をして部屋が1階であることに感謝をしながら、靴を履いて窓から中庭に出た。
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cafe(プロフ) - ハラハラしつつも、日常の中に見えるクスッと感がたまらなく好きです！（個人的にドヨンの溢れ出る主人公への愛とジェヒョンの静かなシスコンの対比が大好物です笑）。筆者様のペースでこれからも更新頑張ってください！続きも楽しみにしています。 (5月4日 18時) (
レス) @page30 id: 509f3fa889 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 面白すぎる！素敵な作品です(*'▽'*) (5月1日 21時) (レス) id: 272efde30c (このIDを非表示/違反報告)
cooky(プロフ) - 続き楽しみにしております！ (4月28日 22時) (レス) @page28 id: 55ebdcbd41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴおん | 作成日時：2024年3月19日 8時
