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卵焼きにお魚、おにぎりとお味噌汁。テヨンくん達が小さい頃から朝食はこの組み合わせだったらしい。「父さんが日本食が好きなんだよ」両親は滅多に帰ってこないけれど、習慣化していたからこの朝食じゃないと逆に不思議な気持ちになるんだ、と毎日同じ朝食が出続けるのを疑問に思い聞いた私に教えてくれた。
「うま」
『テヨンくんはお料理が上手だから』
「あの人が作ってるの？」
『うん。朝ご飯はそうだよ。夕飯は交代で色んな人が作ってくれるけど』
ここに住んでいるのは私たちは兄妹だけだけれど、歩いて10分程度したところには、テヨンくんのお父さんの部下の人たちが住んでいるお家がある。その人たちがこのお家に立ち寄るのは夕飯を作りに来たときとテヨンくんに呼ばれたときだけ。『みんなそっちのお家で何か裏で計画を立ててたらどうするの』過去にジェヒョンくんに尋ねたら「あいつらはそんなことできないよ」と鼻で笑っていたから、信頼とはまた別の何かが存在しているんだろう。それが何か、きっと私は永遠に知ることが出来ないものだ。
いつも私の隣でご飯を食べて、食に興味がないのか朝からあまり入らないのか、卵焼きと焼き魚を1/3ほど私のお皿に乗せるマークだけれど、今日は1番離れている場所に座っていた。私の右隣がドンヒョクだから誰かに接触禁止令を出されたのかもしれないけれど、あまりにも大袈裟すぎないか。
『今日学校休んでもいい？』
「だめ」
答えたのは湯飲みにお茶を追加してくれたテヨンくんではなくて、お茶碗におかわりのご飯を盛って戻ってきたドヨンくん。『お願い』と肩をゆすっても何しても、リスみたいにご飯を頬張ってずっと首を振っていた。
『お願いドヨンくん、次のテストは80点以上取るから』
「……なんて？」
『次のテストは80…「そっちじゃない」』
そっちってどっち……？助けて欲しくてジェヒョンくんを見ると、な・ま・え、とゆっくり口パクで伝えてきてくれた。
『ドヨンくん！今日は学校お休みする！』
するとドヨンくんはご飯を口にかきこんで、学校に電話してきてあげる、と席を立った。ドンヒョクはどうやら既に連絡をしていたらしく、食器をシンクにいれると「もう一眠りしてくるわ」と私の部屋に戻った。「あいつ順応しすぎじゃない？」血が出るのではないかというくらい強い力で歯磨きをしていたジェヒョンくんの言葉に頷き、もう皆は朝食を終えているというのに、1ミリとも箸を動かさないマークを見た。
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cafe(プロフ) - ハラハラしつつも、日常の中に見えるクスッと感がたまらなく好きです！（個人的にドヨンの溢れ出る主人公への愛とジェヒョンの静かなシスコンの対比が大好物です笑）。筆者様のペースでこれからも更新頑張ってください！続きも楽しみにしています。 (5月4日 18時) (
レス) @page30 id: 509f3fa889 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ(プロフ) - 面白すぎる！素敵な作品です(*'▽'*) (5月1日 21時) (レス) id: 272efde30c (このIDを非表示/違反報告)
cooky(プロフ) - 続き楽しみにしております！ (4月28日 22時) (レス) @page28 id: 55ebdcbd41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴおん | 作成日時：2024年3月19日 8時
